2361腎臓内科レジデントマニュアル 改訂第8版
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1171 総  論5おもな糸球体疾患の特徴・ 治療方針 ■臨床症候と病理組織像とは必ずしも1対1に対応するわけではない.しかし,各臨床症候分類のなかで占める各組織像の頻度により,急速進行性腎炎症候群ならば半月体形成性腎炎の可能性が高いというように,ある程度の関連性が認められる(表2).表2 糸球体疾患 臨床症状と組織像・治療のまとめ病理組織分類臨床分類治療急性腎炎症候群急速進行性糸球体腎炎反復性または持続性血尿慢性腎炎症候群ネフローゼ症候群副腎皮質ステロイド内服メチルプレドニゾロン・パルス療法免疫抑制薬ヘパリン抗血小板薬LDLアフェレーシス血漿交換一次性糸球体疾患微小変化群◎◎△○△巣状糸球体硬化症○◎◎◎◎○○膜性腎症○◎◎△◎○△膜性増殖性糸球体腎炎△△△◎◎○◎○△△管内増殖性糸球体腎炎◎○○半月体形成性糸球体腎炎◎○◎◎◎△IgA腎症△△○◎△○◎○○アルポート症候群○◎△菲薄基底膜症◎○二次性糸球体疾患紫斑病性腎炎○○◎○○◎○ループス腎炎○○◎○◎◎糖尿病性腎症○◎アミロイド腎症○◎クリオグロブリン血症○◎◎◎◎抗GBM腎炎◎○○◎◎◎◎◎:関連性が特に高いもの,○:関連性が高いもの,△:関連性がまれなもの,空白:関連性がないもの

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