2361腎臓内科レジデントマニュアル 改訂第8版
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3611 慢性透析の現況23慢性透析患者の導入と管理 1.血液透析症(14.2%)も増加しており(第3位),導入時の年齢も69.4歳と前年より約0.2歳上昇している. ■慢性透析患者の死亡原因は心不全,感染症,悪性腫瘍が多く(図3),明らかに一般人口のそれとは異なる.また,原疾患別生存率については慢性糸球体腎炎の10年生存率が約50%であるのに対し,糖尿病性腎症ならびに腎硬化症は5年生存率が約50%と極めて不良である. ■表1に透析患者の生命予後・QOLを規定する因子を示す70(%)605040302010083糖尿病性腎症慢性糸球体腎炎腎硬化症8689929598147101316(年)図2 透析導入原疾患の推移(わが国の慢性透析療法の現況2016年12月31日現在)心不全感染症悪性腫瘍脳血管障害心筋梗塞その他25.7%21.9%36.2%9.7%6.5%3.9%図3 透析患者の死亡原因(わが国の慢性透析療法の現況2016年12月31日現在)

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