2384地域医療学入門
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健康日本21(第二次)で,健康寿命の平均の地域間格差の縮小が目標として掲げられている.ここにおける地域の単位はどれか.国都道府県二次保健医療圏市町村小学校区健康の社会的決定要因として最も適切なのはどれか.喫 煙雇 用遺伝子異常内分泌障害メタボリックシンドローム国土交通省が2014年に作成した「健康・医療・福祉のまちづくりの推進ガイドライン」で推奨されている取り組みに含まれないのはどれか.新産業の創生をはかる.住民の健康意識を高める.公共交通の利用環境を高める.街歩きを促す歩行空間を形成する.コミュニティ活動への参加を高める.わが国のDMATの標準的な活動期間はどれか.発災直後から 1日発災直後から 2日発災直後から 3日発災直後から 1週発災直後から 1か月災害時に病院内外の組織の連携を推進する職種はどれか.DMAT救急救命士医療救護班ソーシャルワーカー災害医療コーディネーター問8ABCDE問9ABCDE問10ABCDE問11ABCDE問12ABCDED▶一次予防には健康増進と特異的予防(予防接種など)があり,健康増進にはヘルスプロモーションの考え方が含まれている.E▶住民を対象に行うがん検診では,胃癌,肺癌,大腸癌,乳癌,子宮頸癌について死亡率減少効果が判明している検診方法が用いられている.A▶2017年における野菜摂取量の平均値は,288.2g/日であり,過去10年間では有意な増減がみられず,「健康日本21(第二次)」の目標値である350g/日よりも大きく下回っている.D▶日本において生活習慣がどのくらい死亡に影響を与えるのかを検討した研究では,2007年で約13万人が喫煙に関連する疾患で死亡していたと推計されている.A,B▶地域医療が直面する課題は複雑さを増し,医療従事者は従来の医学・生物学的知識のほかに,文化的・社会的文脈のなかで,人の心問1問2問3問4問5と社会の仕組みを理解するための人文・社会科学の知識と考え方を習得することが求められている.とりわけ,医療に関連した社会科学領域の学びは重要性を増し,臨床実践に社会科学の知見を生かすことができるよう,医療心理学(行動科学)・医療人類学・医療社会学の視点・方法・理論について理解を深める必要がある.なお,医療倫理学は人文科学領域である.A,C▶患者の行動制限や医療行為の倫理判断は,医療倫理学が扱うテーマである.B▶4つの倫理原則は,適切な倫理判断をするために重要であるが,その優先順位は事例ごとに異なり,また,倫理原則同士がしばしば対立することもある.そのため「倫理原則に沿った行為とは何か」という点を,個々の事例で常に考えることが医療従事者には求められている.B▶健康日本21(第二次)においては都道府県格差の縮小が目標とされている.ただし,市町問6問7問8解答と解説145第3章 地域の安心安全を守る医学

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