2394言語聴覚士ドリルプラス 音声障害
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読み解くためのKeyword3解答第1章 音声障害の歴史1 ①vocal cord,②輪状披裂,③内喉頭,④上喉頭,⑤反回2 ⑥反射鏡,⑦声帯振動,⑧喉頭ストロボスコープ,⑨基本周期3 ⑩19, ⑪声楽家,⑫1980,⑬19974 ⑭喉頭ポリープ,⑮喉頭全摘術,⑯喉頭微細手術,⑰甲状軟骨形成術Ⅰ型,⑱披裂軟骨内転術喉頭に関する器官の歴史 1742年にFフェランerreinが声帯を“vocal cord”と名称し,1829年Wウィリスillisが輪状披裂関節のメカニズムおよび内喉頭筋の作用を明らかにした。また,Rリードeidが1839年に上喉頭神経と反回神経の神経支配を発表し,18世紀から20世紀にかけて喉頭に関する解剖学・生理学の歴史が発展した。喉頭評価の歴史 ヒトが発声しているときの声帯をはじめて観察したのは,スペインの声楽教師Gガルシアarciaであり,1854年には歯科用の反射鏡と手鏡を用いて自らの声帯が動くのを観察した。これをTテュルクurckとCチェルマークzermakが同時期に臨床応用し,間接喉頭鏡となった。また,音声の音響分析をはじめていたHヘルムホルツelmholtzが1863年に声帯振動に関して膜振動説を提唱した。1877年のEエジソンdisonによる蓄音機の発明は音声の記録と再現を可能とし,その後の音声言語の研究に多大な進歩をもたらした。 内視鏡では,1895年にOエルテルertelが喉頭ストロボスコープにおける声帯振動の観察を行った。病的音声の音響分析に関する本格的な研究は,1960年代初頭にLリバーマンiebermanによる音声の基本周期の不規則の研究にはじまった。音声治療の歴史 音声治療の歴史は,欧米において19世紀後半くらいから記録が残っており,当初音声治療は,声楽家や開業の耳鼻咽喉科医などが声楽学生や音声障害患者に対して各人の体験に基づいて個人的に発声のレッスンをしていたとされている。1971年にBブーンooneらが音声障害患者の音声症状に応じて,20の促通法を用いて音声症状そのものを変える訓練法を報告した。20の促通法は適宜選択され加筆修正されて,現在では25の促通法として紹介されている。 日本では,1980年代から音声治療に関する論文が数件散見されるのみだったが,1997年の言語聴覚士の国家資格化に伴い音声障害に関する講義や演習が必修となり,講義内容においても徐々に充実してきた。日本でも音声障害を専門とする言語聴覚士の数は少しずつであるが増加傾向にある。音声の外科的治療の歴史 1873年にBビルロートillrothが喉頭がんに対して喉頭摘出術を行い,日本でも1888年に佐藤が喉頭全摘術を行った。1909年に直達喉頭鏡がKキリアンillianによって導入され,1960年代となって顕微鏡と組みあわせることで喉頭の観察が容易になり,Sスカルコcalcoらによって喉頭ポリープ切除術が報告された。1966年齋藤らが先端照明を用いた声帯ポリープ術を報告した。さらに,1974年に一色が甲状軟骨形成術Ⅰ型,1977年には披裂軟骨内転術を報告した。

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