2394言語聴覚士ドリルプラス 音声障害
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読み解くためのKeyword15解答第2章 音声障害の基礎1 ①1回換気量,②肺活量,③残気量,④全肺気量,⑤3,500,⑥2,5002 ⑦横隔神経,⑧肋間神経,⑨横隔膜下降,⑩肋骨挙上,⑪肋骨下降,⑫腹圧上昇肺気量区分 肺には1回換気量,吸気予備量,呼気予備量,残気量の4つの異なる容積がある。また,4つのうち2つ以上合わせた肺容積には,深吸気量,機能的残気量,肺活量,全肺気量がある。1回喚気量 安静呼吸時の1回の呼吸で吐かれ,また,吸われる空気の量である。肺活量の10~15%ぐらいであり,約500mLである。吸気予備量 正常1回換気量を超えて吸気可能な最大空気量で,通常約3,000mLである。呼気予備量 正常1回換気量を呼出した後に強制呼気可能な空気量で,通常1,100mLである。残気量 最大強制呼気の後に肺内に残っている空気量で,平均1,200mLである。深吸気量 1回換気量+吸気予備量。正常な安静呼気レベルから呼吸をはじめ,肺を最大に膨らませるのに必要な容量である。機能的残気量 呼気予備量+残気量。正常の呼気終了時に肺に残っている空気量である。肺活量 吸気予備量+1回喚気量+呼気予備量。肺を最大吸気位まで膨らませた後に最大量を呼出することによって排出される空気量である。全肺気量 肺活量(吸気予備量+1回喚気量+呼気予備量)+残気量。最大限可能な吸気によって拡張可能な肺の容積である。呼吸筋 横隔膜が収縮するとドームの頂が下降し,胸郭容積が増大することで,圧力が下がり空気が外部から気道内に侵入し吸気が生じる。また,横隔膜が弛緩するとドーム状に戻り胸郭容積が減少し,圧力が高くなり,呼気を生じる。横隔膜以外にも吸気筋として外肋間筋や肋骨挙筋,呼気筋として内肋間筋や腹直筋などがあげられる。胸郭 上方と周囲が胸壁,下方は横隔膜からなり,内部を胸腔とよぶ。胸壁の後方は12個の胸椎,側方は12対の肋骨,前方は胸骨から構成されている。

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