2454不安とうつの統一プロトコル 診断を越えた認知行動療法 臨床応用編
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54たり,気をそらしたりするのではなく,質問にすべて答えてもらえるまで電話から離れず,感覚に「身を傾けて」いたという。電話中,あまりにも早く苦痛が消えて少し驚いたことや,この重要な任務を最後まで遂行できた自分を誇らしく思ったと話した。また,この電話の重要性を考えると,この状況での不安は自然で予想できる反応だと認識することができた。感情曝露 UPの感情に焦点を当てた曝露モジュールは,様々な目的を達成できるようにできている。モジュールを順番どおりに実施した場合には,感情曝露と同様に,それ以前のモジュールを通して感情への忍耐力を高め,適応的な感情調整を促進しているだろう。内部感覚曝露と状況曝露は,それまでに学んだスキルを統合し,それを基礎として新しく学んだことの般化可能性を高める機会を提供する。曝露療法の最適化に関するCraske, Treanor, Conway, Zbozinek, and Verliet(2014)の提言と一貫するが,狭く定義された領域に対して徐々に焦点を当てていくのではなく,UPでは感情的に顕著で意味のある多様な文脈を,回避せずに向き合うよう患者に促す。特にMDD向けの感情曝露としては,悲しみやアンヘドニア(快感消失)を体験(または予測)しているときに,他人との交流や仕事・学業の遂行など,本人にとって価値ある活動に取り組むことが挙げられる。感情曝露を開始するにあたって動機づけの低さが障害になることが多い。そのため,患者には,感情曝露として行動を起こす前に,あえて自分が体験している気持ちに気づき耐える練習をして,感情への忍耐性を高めてから実行を促すこともできる。これもまた,感情曝露の重要な一部となる。 感情曝露の成功の指標には,感情回避やEDBsをせずにマインドフルかつ非断定的に活動をやり遂げられたか,活動中にネガティブ情動を体験し耐えることに前向きだったか,どのようなネガティブな(または望ましくない)結果に対処できたか,などが含まれる。比較的重度の抑うつおよび関連する回避がある患者には,単に状況曝露を行うことを選んだだけで大きな達成である。私たちの臨床経験から言うと,そのような接近行動を言語的に強化することや,マインドフルな気づきが維持できないような困難が曝露中に生じた場合でもそのときに辛抱して練習を続けることが重要である。 ジョンの感情曝露の階層表を図5.1に示す。ただ避けないためらうが,ほとんど避けないときどき避けるだいたい避けるいつも避ける0510苦痛なしわずかな苦痛苦痛強い苦痛非常に苦痛状況回避苦痛1(最悪な状況)もとのチームの野球の試合に行く10102大学の友達に会いに行く10103入学審査委員会に手紙を書く994コミュニティ・カレッジの講座を受ける895リレーに参加する776レクリエーションのホッケーリーグでプレイする777兄と一緒に過ごす678女性をデートに誘う65感情曝露階層表図5.1

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