2458一般医のためのベーシックてんかん診療
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56かった.しかし,欠神発作が毎日2~3回あり,持続は1分程度であった.妊娠中の発作を抑制し,安全に分娩したいという理由から,2018年8月紹介受診した.検 査 ・脳波:前頭葉優位の棘徐波複合を認めた(図13). ・MRI:異常なし.診 断 特発性全般てんかん(若年欠神てんかん).薬剤治療の問題点 ①レベチラセタム(イーケプラ®)が無効な欠神発作. ②分娩前に発作を完全抑制したいという希望あり. ③ラモトリギン(ラミクタール®)を中止した理由が不明. ④分娩時のアドバイスが必要.治療方針 ラモトリギン(ラミクタール®)200mgに変更した.Fp1-A1Fp2-A2F3-A1F4-A2C3-A1C4-A2P3-A1P4-A2O1-A1O2-A2F7-A1F8-A2T3-A1T4-A2T5-A1T6-A250μV1s図13 若年欠神てんかんの妊婦の脳波棘徐波複合はこの脳波(図)でみられる1か所しか認められなかった.

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