2497動画で学ぶTCR
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6 前壁右側 type 2 3.0 cm 3G-2P 42歳 バッグ交換過多月経,月経痛,Hb8.6,3.0×2.4×2.2 cm.リュープリン1.88×2回で1.7×1.7 cmに縮小.大きくはない単一の筋腫ですが側方発生で突出率が低くやや剥離が難しい例です.突出率が低い側方の筋腫は,ボールを深く潜り込ませて剥離することは困難なので,筋腫頂部から切削します.隆起部分がなくなればPGF2αを局注し,筋層収縮により筋腫が突出してきます.筋腫手前の筋層を少し切削すると筋腫筋層境界が明瞭になり,剥離しやすくなります.子宮腔内の潅流液の途絶や気泡混入を避けるため,潅流液バッグの更新時は適切なタイミングでのクランプの開閉が大切です.潅流液のIN-OUT計測は,体積によるより重量によるほうが簡便で正確です.1バッグ更新ごとに排液バケツを交換し重量を測定しています.手術時間20分,摘出筋腫重量2 g,使用潅流液量3,140 g,回収液量3,000 gでした.動画症例紹介55動画症例紹介

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