2508プライマリ・ケアに活かすがん在宅緩和ケア
8/10

46X Dr. : そうかも知れません.患者が病院医師の話をどう理解しているのか,納得できていないことはないかに耳を傾けていきたいと思います. ● がんの最終段階にある患者の心理社会的な要因の1つに,がんの診断・治療の経過での解消されていない“気がかり”がある ● 薬物で緩和されない痛みなどの症状は,SOSなどのメッセージ性を伴っていることが少なくない ● 痛みの心理社会的な要因,“気がかり”の解消に,日常的に相談できる身近な存在であるプライマリ・ケア医の役割は大きいQ06のまとめ 【コラム2】プライマリ・ケア医(かかりつけ医)こそ緩和ケアに関わってほしいプライマリ・ケア医は健康の問題について日常的に相談できる身近な存在です.日頃から病気の症状や患者と家族の生活状況について話を聞きながら健康管理を行っています.日本医師会では,かかりつけ医について,「健康に関することを何でも相談でき,必要なときは専門の医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師のこと」としています.最後まで家で対応できるかどうかは別にしても緩和ケアの本来の役割である“病”に対するケアという視点を合わせ考えると,プライマリ・ケア医がもっと在宅緩和ケアに関わることが望ましいと考えます.〔日本医師会:かかりつけ医を持ちましょう.https://www.med.or.jp/people/kakari/〕

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る