2513夜尿症診療ガイドライン2021
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総論1 ― 3pens at night while asleep, the term nocturnal enuresis, or just enuresis, applies[(断続的な)尿失禁が眠っている夜に発生する場合]”とされた.さらに,“all bedwetting children aged five or more suffer from enuresis, regardless of pathogenesis or concomitant daytime symptoms(5歳以上で,病因や付随する日中の症状に関係はない)”と記載された7). 本書『夜尿症診療ガイドライン2021』では,『夜尿症診療ガイドライン2016』と,このICCSの2020年の診療指針7)に示された基準を遵守し,NEを表1に示すように定義した. 治療効果の指標については,現在,ICCSより提唱されたもので統一されている(表2)2,6).また,ニュージーランド小児科学会の2005年の診療ガイドライン8)で取り上げられている,「16週間の治療期間内において14日間連続で夜尿がなかった」ものを「成功(initial success)」とし,そこまで到達できなかったものを「不成功(lack of success)」とする評価9)も汎用される. ICCSは2006年に二つの分類を提示した2).一次性NEと二次性NEという分類と,単一症候性NEと非単一症候性NEという分類である.2020年のICCSの診療指針では,この分類に変更はないとし,臨床的に重要なのは単一症候性と非単一症候性の区別であると言及している7).II.夜尿症の分類表2 治療効果の指標初期効果(initial success)1.無効(no response:NR) 治療開始後,夜尿頻度が0~49%減少2.有効(partial response:PR) 治療開始後,夜尿頻度が50~99%減少3.著効(complete response:CR) 治療開始後,夜尿頻度が100%減少,または1か月で1回未満に減少長期効果(long‒term success)1.再発(relapse) 治療中止後,1か月で1回以上の夜尿が再出現2.寛解維持(continued success) 治療中止後6か月間「再発」なし3.完治(complete success) 治療中止後2年間「再発」なし(Nevéus T, et al. J Urol 2006;176:314⊖324/Austin PF, et al. J Urol 2014;191:1863⊖1865)表1 本ガイドラインにおける夜尿症の定義・5歳以上の小児の就眠中の間欠的尿失禁・昼間尿失禁や他のLUTSの合併の有無を問わない・1か月に1回以上の夜尿が3か月以上続く・1週間に4日以上の夜尿を「頻回」,3日以下の夜尿を「非頻回」とするLUTS:下部尿路症状.

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