2533術中脳脊髄モニタリングの指針2022
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117B 各 論Ⅱ脳外科手術の術中モニタリングⅡ脳外科手術の術中モニタリング異常筋反応(AMR)のモニタリング7⿎ポイント片側顔面けいれんの際の異常筋反応(AMR)モニタリングは,頰骨枝,前頭枝,下顎枝を刺激して,眼輪筋,前頭筋,オトガイ筋で記録を行う.AMRは開頭前,硬膜切開時,小脳圧排時,責任血管操作時,減圧後,硬膜閉鎖後などの各段階で適宜測定し,特に責任血管操作時には頻回に測定する.AMRの消失が減圧操作完了の指標となるが,減圧操作中のAMRの変化,減圧後の振幅低下が認められれば,術後症状消失の可能性が高い.副神経で刺激電極の通電を確認舌咽神経刺激0.6 mAで声帯の運動を確認迷走神経刺激0.1 mAで軟口蓋,声帯の運動を確認口軟口蓋声帯右声帯左舌口軟口蓋声帯右声帯左舌舌咽神経刺激0.6 mAで声帯筋電図反応を確認迷走神経刺激0.1 mAで軟口蓋,声帯筋電図反応を確認3 ms20μV3 ms50μV3 ms20μV3 ms20μV3 ms20μV3 ms10μV3 ms20μV3 ms10μV3 ms10μV3 ms10μVabcde 下位脳神経鞘腫症例での神経マッピング舌咽神経と思われる構造物を電気刺激して,声帯から筋電図が誘発された(b,d).迷走神経の神経束と思われる構造物を電気刺激して,軟口蓋,声帯から筋電図が誘発された(c,e)図34

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