269Ⅳ－1 発熱のBasic & PracticeWhat do you think? 考えられる疾患は？➡悪性リンパ腫1）悪性リンパ腫患者の発熱・・発熱は，悪性リンパ腫の病期分類として長らく用いられてきたAnn Arbor分類のいわゆる「B症状（発熱：38℃より高い発熱，体重減少：診断前の6か月以内の体重の10％を超す減少，寝汗）」の一つで，悪性リンパ腫による全身症状としてしばしば認められる7）．・・Hodgkinリンパ腫で約1週間の発熱と2～3週間の正常体温を繰り返すPel-Ebstein熱が有名であるが，実際に認めることはまれである．・・非Hodgkinリンパ腫の予後予測モデルで，全身症状は予後不良因子ではなく，全身症状の有無は予後に影響しないことから，臨床病期分類の主流となっているAnn Arbor分類を修正したLugano分類では，A，Bの全身症状の表記は必須でなくなった8）．※※ただし，Lugano分類でも，Hodgkinリンパ腫の臨床病期分類では，A，Bを従来通り表記する．What to do 診断のために行うことは？➡鼠径リンパ節生検‐‐Practice 1では古典的Hodgkinリンパ腫（CHL），混合細胞型（MC）と診断した． 図B-14 腹部単純CT
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