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診断と治療社 | 雑誌詳細:小児科診療

小児科診療

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2024年 Vol.87 No.秋増刊号 2024-10-04

臓器別に斬る小児の感染症

定価:5,500円(本体価格5,000円+税)

冊 

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掲載論文

「臓器別に斬る小児の感染症 最適な抗菌薬の選択と期間とは?」

序 文  久田 研

Ⅰ 総論
  感染症の臓器別診断1:重症度判定  五十嵐 成
  感染症の臓器別診断2:感染症診断の原則と臓器別の症状を聴取していくシステムレビュー  宮入 烈
  感染症の臓器別診断3:微生物検査  堀越裕歩
  感染症の臓器別治療:抗菌薬概論  庄司健介

Ⅱ 各論
Ⅱ-1 皮膚軟部組織
    膿痂疹  久田 研
    ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群  久田 研
    膿皮症,皮膚膿瘍  品川文乃
    リンパ節炎  舟越葉那子
    蜂巣炎  新谷 亮
    壊死性筋膜炎  中村幸嗣
    咬傷(イヌ,ネコ,ヒト咬傷について)  富樫篤生
Ⅱ-2 骨・関節
    関節炎  村井健美
    骨髄炎  春田一憲
Ⅱ-3 眼
    涙嚢炎  浅野みづ季・他
    麦粒腫または霰粒腫  白川理香
    眼内炎  小松充孝
    網膜炎  小松充孝
Ⅱ-4 耳・鼻腔
    急性中耳炎  林 達哉
    乳様突起炎  宇田和宏
    副鼻腔炎  荒木かほる
Ⅱ-5 口腔咽頭
    咽頭炎  小川英輝
    後咽頭膿瘍  米田 立
    レミエール症候群  栗原恵理佳・他
    喉頭蓋炎  荒木孝太郎
Ⅱ-6 呼吸器
    肺炎  手塚宜行
    肺膿瘍  桜井博毅
    膿胸  石立誠人
    百日咳  岡田賢司
Ⅱ-7 心血管
    菌血症  佐伯 玲・他
    感染性心内膜炎  清水彰彦
Ⅱ-8 消化管
    下痢・胃腸炎  笠井悠里葉
    腹腔内感染症(腹膜炎を除く)  南 希成
    肛門周囲膿瘍  高橋正貴
    腹膜炎  岩元(木下)典子
Ⅱ-9 生殖器・性感染症
    精巣上体炎  松井 太・他
    骨盤内炎症性疾患  吉田美智子
    クラミジア・トラコマティス  平井由児
    淋菌感染症  安田 満
    梅毒  中本貴人
Ⅱ-10 中枢神経
    脳膿瘍  鈴木道雄
    髄膜炎・脳炎  伊藤雄介
Ⅱ-11 腎尿路
    腎盂腎炎  田中絵里子
    急性巣状細菌性腎炎  古市美穂子

Ⅲ 特殊な背景と治療
    新生児  木下大介
    小児がん患者  松井俊大
    薬剤耐性菌:グラム陽性球菌  遠山雄大
    薬剤耐性菌:グラム陰性桿菌  日馬由貴

Ⅳ 抗菌薬
    予防投与  上山伸也
    投与量一覧  笠井悠里葉

索 引
    和文索引・欧文索引・数字索引

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ねらい

久田 研 久田小児科医院/順天堂大学医学部小児科学講座

 小児の感染症には,上気道感染症のようなcommonな疾患から心血管系や中枢神経系といったまれな疾患など,様々な疾患が存在します.そして,新生児や免疫不全などの患者背景,さらには近年の抗菌薬感受性の傾向をも考慮したうえで治療方針を決定する必要があります.昨今,抗菌薬の適正使用が求められるなか,われわれは,漫然と広域抗菌薬を使うことなく,丁寧な問診や診察,そして検査によって感染臓器を正しく想定し,適切に抗菌薬や治療期間を決めなければなりません.これらすべての知識と経験を網羅し,日常診療に生かすことは困難です.そこで,本増刊号では,臓器ごとに感染性疾患を分類し,専門領域の先生方に執筆をお願いしました.
 様々な疾患があるなかで,忙しい日常診療の現場でも利用しやすいよう,疾患ごとにサマリーと解説を分けて執筆して頂きました.サマリーには,その場で利用できるよう,感染臓器と想定する微生物,提出すべき検査,そして,経験的に使用される抗菌薬を簡潔にまとめて頂き,起因菌判定後の抗菌薬,効果判定,経口抗菌薬への変更,そして治療期間を記載して頂きました.解説は,時間があるときにじっくりと読んで頂き,専門領域の先生方の知識を共有いただければと考えます.そして,より詳しく疾患を把握されたい方のために,サマリーには,参考となる成書やガイドラインを紹介頂いております.より知識を深めたい方は各文献を参考にして頂くとよいと思います.
 また,疾患もしくは感染臓器を想定するには,丁寧な問診や診察が必要です.重症度によっては時間的余裕がないこともあります.そこで,総論として,治療を開始するまでに必ず必要となる重症度判定や,感染症診断の原則や臓器別に症状を聴取していく方法,そして,処方する抗菌薬についての解説を執筆頂きました.さらに,すべての患者が健常者とは限りませんので,特殊な患者背景として,新生児および小児がん患者についても解説頂いております.また,近年の薬剤耐性化を鑑み,薬剤耐性菌の解説,時に必要となる予防投与について,そして,最後に抗菌薬の投与量一覧を掲載しています.
 どの項目も専門領域の先生方の豊富な知識や経験に基づきわかりやすく解説頂いており,日常の感染症診療に役立つ一冊となっています.ぜひ,日々の診療にご活用頂ければ幸いです.そして,最後に,ご多忙の中,本特集の執筆をご快諾頂きました先生方に,この場をお借りして深謝申し上げます.

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2024年 Vol.87
No.12 特集/学校における医療行為と医療的ケア最新号
No.11 特集/遺伝学的検査 Up to Date
No.秋増刊号 特集/臓器別に斬る小児の感染症
No.10 特集/つながる内分泌学
No.9 特集/消化器関連検査を極める!
No.8 特集/公費補助制度を使いこなす!
No.7 特集/「食べる」ことをめぐる問題
No.6 特集/紹介医に伝えたい「腎炎・ネフローゼ症候群」
No.5 特集/それってほんとにITP?
No.春増刊号 特集/子どもの皮膚診療を極めるために
No.4 特集/新生児・乳児の感覚に寄り添う
No.3 特集/小児コロナウイルス感染症の現在地と小児医療に与えたインパクト
No.2 特集/米国の小児医療・卒後教育の現状と臨床留学への手引き
No.1 特集/小児疾患におけるアフェレシス
2023年 Vol.86
No.12 特集/微量元素とビタミンが子どもにとってなぜ必要か
No.11 特集/成長曲線を書こう
No.秋増刊号 特集/アレルギー疾患 最新治療と生活からの視点
No.10 特集/古くて新しい予防接種〜この10年で何が変わったか〜
No.9 特集/トリソミーのすべて:NIPTの時代に
No.8 特集/小児・AYA世代がん診療の現在と未来
No.7 特集/ポストコロナ,少子化時代:30年後の小児医療と人材育成
No.6 特集/小児の敗血症診療up to date
No.5 特集/研修医として今知りたい新生児の診療に必要な手技
No.春増刊号 特集/小児の治療指針
No.4 特集/知っておきたい小児炎症性腸疾患(IBD)
No.3 特集/これでよくわかる自己炎症性疾患
No.2 特集/全身をみて,腎・尿路疾患に気づく
No.1 特集/子どもと家族への心のケア
2022年 Vol.85
No.12 特集/医療情報の利活用 現在と未来
No.11 特集/感染症診療における迅速検査を知る
No.秋増刊号 特集/今考える,移行期医療
No.10 特集/食物アレルギー
No.9 特集/くわしく知ろう小児の機能性消化管疾患
No.8 特集/小児在宅医療をすすめるために
No.7 特集/血液・腫瘍疾患,急ぐべきときは「今」
No.6 特集/小児神経検査マニュアル
No.5 特集/研修医・専攻医・指導医のための小児科研修指南
No.春増刊号 特集/小児画像診断のコツ
No.4 特集/サイトカインストームと小児疾患
No.3 特集/症例から考える小児泌尿器疾患小児病院での私のみかた
No.2 特集/子どもの事故(傷害)いかに防ぐか
No.1 特集/基礎理論に基づいた小児漢方診療
2021年 Vol.84
No.12 特集/治療可能な先天代謝異常症を診断しよう!
No.11 特集/小児遺伝子疾患事典
No.10 特集/頭痛診療の基本から最新の知見まで
No.9 特集/おさえたい川崎病ガイドラインのツボ
No.8 特集/発生学から考えてみよう!小児の先天疾患
No.7 特集/小児栄養 UP to DATE
No.6 特集/統計的分析手法と研究デザイン
No.5 特集/乳幼児健診実践ガイド
No.増刊号 特集/〜エキスパートの経験に学ぶ〜小児科 Decision Making
No.4 特集/小児科医の疑問に答える!子どもと新型コロナウイルス
No.3 特集/災害時の小児医療〜災害の経験を今後に活かす〜
No.2 特集/新ガイドラインの理解を深める 新生児マススクリーニング
No.1 特集/学童期の神経疾患のファーストタッチから専門診療へ
2020年 Vol.83
No.増刊号 特集/症候・疾患からみる小児の検査
2019年 Vol.82
No.増刊号 特集/小児の診療手技