災害時の子どもへの支援 1） Metzler J, et al.: Evaluation of Child Friendly Spaces: An inter-agency series of impact evaluations in humanitarian emergencies. New York and Geneva, Columbia University Mailman School of Public Health and World Vision International. 2015 2） 内 閣 府（ 防 災 担 当 ）： 避 難 所 運 営 ガ イ ド ラ イ ン．2016 http://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanjo/pdf/1604 hinanjo_guideline.pdf（2023/12/12 参照） 3） こども家庭庁：こどもの居場所づくりに関する指針．2023 https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/816b811a-0bb4-4d2a-a3b4-783445c6cca3/9dade72e/20231201_policies_ibasho_09.pdf（2024/2/8 参照） 4） American Academy of Pediatrics: Child Life Services. Pediatrics 106: 1156-1159, 2000 5） World Health Organization, War Trauma Foundation and World Vision International: Psychological first aid: Guide for field workers. WHO: Geneva，2011［訳：国立精神・神経医療研究センター，他：心理的応急処置（サイコロジカル・ファーストエイド：PFA）フィールド・ガイド．2012］ 6） Save the Children on behalf of the Child Protection initiative: Psychological First Aid for Child Practitioners, Denmark, 2013［訳：（公社）セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン「子どものための心理的応急処置―Psychological First Aid for Children (PFA for Children)」（子どものための PFA, 2016 ）］3 子どものこころの応急手当て（河嶌 讓，赤坂美幸）多くの子どもは，生きていくうえで必要な基本的なニーズと，遊びや学びなどの子ども特有のニーズが満たされ，安定している親や保護者と一緒にいることで，再び安心感を得て，落ち着きを取り戻すことができるといわれています．ただし，なかには日常生活に支障をきたしたり，自傷他害の恐れがある場合など，専門家のさらなる支援が必要な子どももいます．そのような場合には，一人で解決しようとせず，たとえば，保健室の先生，カウンセラー，かかりつけの医師など，些細なことでも身近の専門家に早めに相談することが大切です．子どものための PFA 研修では，この点も強調しています．また，子どもの心理社会的ウェルビーイングの回復には，子どもの親や保護者の安定が欠かせません．そのため，PFA を活用して子どもの親や保護者を支援し，必要な支援につなげていくことが重要です．多くの子どもたちは，大人と同様，困難な問題にも対処できる回復力と適応力をもっています．緊急時に子どもの潜在能力に働きかけるためには，安全の確保や生きていくうえで必要な基本的なニーズへの支援に加え，遊ぶ，学ぶなど，子ども特有のニーズにも対応した支援を提供することが，子どもの精神的負担軽減と心理社会的ウェルビーイングの改善・回復を促すうえで最も重要です． ▼ 引用文献 113おわりに3
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