22非侵襲的呼吸管理酸素療法Q299難易度★★★〔Maratta C, et al.：ASAIO J 2020；66：975-9791）/Heidi J, et al.：Extracorporeal life support. In：Zimmerman JJ，et al. （eds）, Fuhrman and Zimmerman's Pediatric Critical Care, 6th ed，Elsevier, 2022：655-678. e62）〕1） Wild KT, et al.：ASAIO J 2020；66：463-470［PMID：32282347］2） Maratta C, et al.：ASAIO J 2020；66：975-979［PMID：32701626］3） Heidi J, et al.：Extracorporeal life support. In：Zimmerman JJ，et al. （eds）, Fuhrman and Zimmerman's Pediatric Critical Care, 6th ed，Elsevier, 2022：655-678. e61） Rehder KJ, et al.：Mechanical ventilation and respiratory care. In：Zimmerman JJ, et al. （eds）, 一酸化窒素（NO）吸入療法は，一次性または先天性心疾患術後の二次性肺高血圧，先天性横隔膜ヘルニア，そして重症右心不全などが適応となる治療法である1）．従来は挿管下での使用が前提となっていたが，陽圧換気に伴う圧損傷や肺血管抵抗上昇などを避ける意味もあり，HFNC，nasal CPAPや非侵襲的換気療法（NIV）でのNO吸入療法に対する関心が高まってきている2）．しかし，2024年8月現在，非挿管下でのNO吸入に関する報告が多いとはいえない．先天性心疾患術後のHFNCでの使用報告3）がある程度で，NIVに関してはそもそも報告が見当たらなかった．HFNCやNIVではNOの供給量が不安定になる可能性があることを示唆する実験結果も報告されていることから2），現状ではHFNCでのNO吸入療法は慎重に行うことは許容されるが，NIVでのNO吸入は推奨できないといえるだろう．228表 新生児ならびに小児の呼吸不全に対するV-V ECMO導入の適応条件新生児① 最大限の治療下においても組織への酸素供給が不十分（乳酸値上昇，代謝性アシドーシスの増悪，臓器障害の徴候）②急性代謝不全を伴う重度の低酸素呼吸不全（PaO2＜40 mmHg）③OI（oxygen index）が上昇し改善がない④左右どちらか，もしくは両心不全を伴う重度の肺高血圧小 児標準治療下に死亡リスクが50%に達したら考慮し，80%に達したら強く推奨する文献文献適応条件一酸化窒素吸入は，経鼻ハイフロー療法（HFNC）や非侵襲的換気療法（NIV）で行ってもよいのか？
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