Chapter 3Case13 195図1 脳MRI(T1画像)Case 13 発作が止まらない! 駆け込み受診した蘇生後脳症・四肢や体幹の廃用が強いため日常生活は全介助・言語理解は多少あり,簡単な指⽰は入る・訪問診療の介入あり,自宅療養中全身の激しく震わせる発作をどうにかして欲しい45mg,ビソプロロールフマル酸塩2,5mg陳旧性の虚血巣を後方循環系に認めました(図1の黄色丸囲み).今回の相談内容最近の経過自宅退院後も全身性のけいれん発作はときどきありました.そのため,急性期から継続されていた抗発作薬であるGBPが増量されました.ですが効果はなく,むしろ徐々にひどくなっています.最近ではほぼ毎日けいれん発作があります.数日前からは,全身を激しく震わせる発作が止まらなくなってしまい,注入食でさえも与えられなくなりました.往診医にも相談しましたが対応がむずかしいといわれ,家族の独断で急遽,本日受診にきました.内服薬GBP1,200mg,LEV1,000mg,アンブロキソール持参のMRI画像
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