2641小児の咳嗽診療ガイドライン2025
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*:いずれの薬剤も小児に対する安全性は確立されていない12345第 4 章 咳嗽の治療*:小児に対する安全性は確立されていない87表4-15 ヒスタミンH2受容体拮抗薬*表4-16 プロトンポンプ阻害薬胃潰瘍,十二指腸潰瘍,Zollinger-Ellison症候群,上部消化管出血,逆流性食道炎,急性・慢性胃炎の急性増悪期胃・十二指腸潰瘍,吻合部潰瘍,Zollinger-Ellison症候群,逆流性食道炎,上部消化管出血,急性・慢性胃炎の急性増悪期,麻酔前投薬胃・十二指腸潰瘍,吻合部潰瘍,上部消化管出血,逆流性食道炎,Zollinger-Ellison症候群,急性・慢性胃炎急性増悪期の胃粘膜病変改善胃潰瘍,十二指腸潰瘍,吻合部潰瘍,逆流性食道炎,Zollinger-Ellison症候群,麻酔前投薬,胃粘膜病変(びらん,出血,発赤,浮腫)の改善,急性胃炎,慢性胃炎の急性増悪期投与法胃潰瘍,十二指腸潰瘍,吻合部潰瘍,逆流性食道炎,Zollinger-Ellison症候群,胃潰瘍または十二指腸潰瘍におけるH. pylori除菌補助,非びらん性胃食道逆流症(10 mg錠のみ)胃潰瘍,十二指腸潰瘍,吻合部潰瘍,逆流性食道炎,Zollinger-Ellison症候群,胃潰瘍または十二指腸潰瘍におけるH. pylori除菌補助,非びらん性胃食道逆流症(15 mgのみ)胃潰瘍,十二指腸潰瘍,吻合部潰瘍,逆流性食道炎,非びらん性胃食道逆流症,Zollinger- Ellison症候群(成人)胃潰瘍や十二指腸潰瘍等におけるH. pylori除菌補助適応症適応症一般名(商品名)シメチジン(タガメット®)細粒:20%(200 mg/g)内服:錠:200 mg,400 mgラニチジン塩酸塩(ザンタック®)錠:75 mg,150 mgファモチジン(ガスター®)散:2%(20 mg/g)  10%(100 mg/g)錠:10 mg,20 mgD錠:10 mg,20 mg(口腔内崩壊錠)ロキサチジン(アルタット®)徐放カプセル:37.5 mg,75 mg一般名(商品名)オメプラゾールナトリウム(オメプラール®)*錠:10 mg,20 mgランソプラゾール(タケプロン®)*カプセル:15 mg,30 mgOD錠:15 mg,30 mg(口腔内崩壊錠)エソメプラゾールマグネシウム水和物(ネキシウム®)カプセル:10 mg,20 mg懸濁用顆粒:10 mg,20 mg剤 形投与法40 mg/kg/日,分3~4成人量800~1,200 mg/日5~10 mg/kg/日,分2~3成人量300 mg/日1 mg/kg/日,分2成人量20 mg/日小児:体重30 kg未満1回37. 5 mg,体重30 kg以上1回75 mgを1日2回剤 形0.5 mg/kg/日,分1成人量20 mg/日,分1~2成人量15~30 mg/日,分1体重20 kg未満10 mg/日:分1体重20 kg以上10~20 mg/日:分1(非びらん性胃食道逆流症では10 mg/日:分1)成人量10~20 mg/日:分1文 献 1) 水野成人.抗潰瘍薬.臨床研修プラクティス2009;6:68-72 2) 吉田之範,他.乳幼児気管支喘息における胃食道逆流症の頻度とファモチジンの効果の検討.アレルギー2008;57:529-535 3) 小児胃食道逆流症診断治療指針作成ワーキンググループ報告 小児胃食道逆流症診断治療指針.日児誌2006;110:86-94 おもな副作用としては,ALT,ASTの上昇などの肝障害,便秘,白血球減少(0.1~0.5%未満),発疹,下痢・軟便,倦怠感,頭痛など(0.1%未満)がある. 重大な副作用としては,①ショック,アナフィラキシー様症状,②無顆粒球症,汎血球減少,③中毒性表皮壊死症(Lyell症候群),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),④急性肝不全,黄疸,⑤横紋筋融解症,⑥QT延長症候群,⑦意識障害・けいれん,⑧間質性腎炎・急性腎不全,⑨間質性肺炎,などが報告されている. 小児においては,とくにPPIの長期投与に関する安全性についてのエビデンスはまだ乏しく,エソメプラゾールも非びらん性胃食道逆流症に対しては通常,4週間までの投与とされており今後のエビデンスの集積が待たれる.副作用・禁忌

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