2678性感染症ナビ
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Ⅱ1活動性梅毒時間の流れ●● 4 第 1 期梅毒(primary syphilis)病期による分類第1期早期梅毒(感染から1年未満)第2期後期梅毒(感染から1年以上)第3期陳旧性梅毒病期によらない分類潜伏梅毒先天梅毒神経梅毒眼梅毒耳梅毒など適切な治療みんなの基本事項医師向け基本事項専門家向けトピックcre)」と呼ばれる無痛性の潰瘍を伴うしこりが現れます(図 3).硬性下疳は梅毒トレポネーマ(TP)の侵入門戸に生じ,痛みを伴わないため,見過ごされることが図 2 梅毒の病期分類(日本性感染症学会:梅毒診療ガイド.2018) 梅毒は,無治療の場合,複数の病期を経て進行し(図 2),各病期で異なる症状を呈します(表 2).以下,各病期における症状について解説します. 感染後約 3 週間で,感染部位(性器,口腔,直腸・肛門等)に「硬性下疳(chan-あります.特に女性では,腟内に生じた場合は発見が困難です. 硬性下疳出現後,数日から数週間遅れて,無痛性の所属リンパ節腫脹(特に鼠径部)を伴うことがあります.これらの症状は通常,数週間で自然消退しますが,これは治癒を意味するものではなく,感染は体内で進行していきます.病 期

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