58B 日常生活における学びとコミュニケーション腕(上肢)や脚(下肢)を体幹から分離して自由に動かせるようになります.②肩甲骨・骨盤を安定させる 次のポイントは,肩甲骨と骨盤を安定させ,姿勢を保持することです.肩甲骨は頸部と上肢を動かしたり,支えたりする要であり,骨盤は体幹を支える土台です.介助する部位は,子どもの発達レベルに伴い変わっていきます.下部体幹であれば,骨盤→大腿→下腿へと移行していき,上部体幹であれば,肩甲骨→肘へと介助部位が移行します(図4,図5).手掌支持肩周囲筋の安定性のレベルによって介助部位を変える.(a)肩甲骨を支える.(b)肘を支える.図5abバランスボール上での座位骨盤周囲筋群の安定性のレベルによって支える部位を変える.(a)骨盤を支える.(b)大腿を支える.(c)下腿を支える.図4bca体軸を1本の柱とする肩や体幹の安定性,支持性を高め,それを基盤に頭部の挙上を促し,手足の動きを活発にする.図3背はい臥が位いでおもちゃに手を伸ばす(a)おもちゃで上肢の挙上を誘導する.(b)肩周辺を支え,上肢の挙上を介助する.図2ab
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