2686希望のリハビリ
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Q4がん終末期のリハビリ目標はどのように設定したらよい?「がん終末期の患者さんにリハビリをしてもらうとき,どんなふうに目標を設定したらよいでしょうか.治っていくわけではないので戸惑っています」(理学療法士・作業療法士)A4患者さんの日常生活における希望を聞き出し,リハビリで実現できることを目標に設定してみましょう.がん終末期であっても,その日が訪れるまで患者さんの生活は続いています.つまり,どのような病状であるかに関わらず,基本的な身体活動も継続されていることになります.この場合,不活発な生活が続くと廃用症候群に陥り,がんの症状に加わることになりますから,ますます辛い状況になります.そこで,客観的な介入としては,その日が訪れるまで「廃用症候群対策」が継続されることになります.身近な希望をできるだけ実現するしかしながら,このような客観的な根拠に基づく介入よりも,はるかに大切なリハビリ目標があります.それは,「患者さんの希望を叶える」ことです.たとえば,「この肺がんを治してくれ!」と言われても,リハビリには末期の肺がんを治癒させる力はありませんから,「リハビリには,がんの治癒を目指す治療は無理なのです」と答えざるを得ません.ところが,同じ患者さんの場合でも「トイレに行きたい」という希望ならどうでしょうか? この患者さんの残されている機能を考えて,立ち上がり動作の工夫,歩行補助具の導入,トイレ環境の改修などを総合的に行えば,トイレに行ける可能性はあるはずです.しかも,「患者さんの希望と現実の動作のギャップが小さくなる程,QOLが改善する」178第Ⅲ章 終末期リハビリで知りたくなることQ&A

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