2689産婦人科ゲノム医療の必修知識
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3がんゲノムプロファイリング検査 ●がんゲノムプロファイリング(CGP)検査は,指定されたがんゲノム医療実施施設において,標準治療がない,もしくは終了(見込みも含む)の進行再発固形がんに対して生涯で1回検査が可能である. ●2019年にCGP検査が保険収載されて以降,リキッドバイオプシーやRNAパネルなど新しいCheck!Key Point!がんゲノム医療の全体像1.がんゲノムプロファイリング検査 がんの直接的な原因となる遺伝子異常(ドライバー変異)を標的とする分子標的薬は,進行がん患者の治療成績を大きく向上させており,40以上の医薬品に対するコンパニオン診断薬(CDx)が承認されている1).複数遺伝子を解析するマルチCDxもあるが,がんゲノムプロファイリング(CGP)検査では,より多くの遺伝子(数100前後)のゲノム異常を一括して診断可能である. 2019年にCGP検査が保険適用となり,わが国のがんゲノム医療がはじまった.2021年には血漿検体を用いたCGP検査が,2023年にはRNAパネルを搭載したCGP検査が承認されている.いずれもターゲットシーケンスとして,次世代シーケンサー(NGS)により解析さエキスパートパネル報告書作成説明・同意取得検体準備検査実施エキスパートパネル結果説明治 療C-CAT調査結果Part 3 婦人科悪性腫瘍とゲノム異常図 がんゲノムプロファイリング検査の流れ検査が導入されている.108

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