□□□□□□□□□□□□□□□□□□□Part 3□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□に10万人あたり2人とされる.原発巣は虫垂が最も多く90%,卵巣が7%と報告されるが1),膵臓,消化管,子宮,尿膜管などに由来する報告もみられる.症状としては腹部膨満感が多いが,早期に診断されることは難しい.▶「腹膜播種診療ガイドライン2021年版」1)ではCT検査が奨励されており,実質臓器表面での粘液貯留によるscalloping,大網への浸潤によるomentalcakingに加えて,腹腔内の粘液貯留はheterogenousで隔壁構造を伴うことが特徴的とされる.主 訴:腹部膨満感.現病歴:3か月前より下腹部腫瘤の存在を自覚していた.発熱,疼痛はなかったが,便秘傾向となり,精査のため受診した.既往歴:特記事項なし.視診:腹部の膨隆を認める.内圧の上昇により急な鼠径ヘルニアの出現がみられることがある.打診:波動やshifting dullnessは認めない.触診:Blumberg徴候など虫垂炎の所見を認めることがある. 腹膜偽粘液腫では,①腹腔内の点状高エコーを伴う液体貯留(□□□),②腹腔294□□□□患□□□▶粘液産生腫瘍が破裂し粘液が腹腔内へ流出する非常にまれな疾患で,発生は年間□□□□□□□Case症 例:60歳台女性.□□□□□□□□I
元のページ ../index.html#4