2690腹部の身体診察×エコー超入門
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❺❶❾❸粘❹❽□□IPart 3Note□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□295(川村直弘)内の多房性嚢胞状腫瘤(□□□,□)ないし隔壁形成,③肝の圧排による肝輪郭の波状彎入像(scalloping)(□□□)や消化管の圧排像,④消化管の浮遊像の欠如が認められる.・腹腔内に隔壁を伴った液体貯留を認めた際は本症を念頭に置いて,虫垂や卵巣の腫瘤の有無を検索する.・合併症として尿管の圧迫による腎機能低下,腸管に穿孔することによる腸漏,膀胱に穿孔することによる膀胱漏,腸閉塞,まれに胆管の圧迫による閉塞性黄疸,胸腔転移による呼吸困難などがみられることがある.文献 1)日本腹膜播種研究会(編):腹膜播種診療ガイドライン2021年版.金原出版 2021:140-165.a:腹腔内に多房性嚢胞状腫瘤が認められる. b:肝の圧排による肝輪郭の波状彎入像(黄矢印)が認められる.腹腔内に点状高エコーを伴う液体貯留と多房性嚢胞状腫瘤を認める.

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