第III部治療 図 2 BRTO 時の血管造影(BRTV) 図 3 BRTO 後の内視鏡像➡口絵 14症例も 4.3% 程度にみられる. 3 治療効果と再発リスク 筆者らは,カテーテル留置による翌日再造影を行うことで治療効果を判定してきたが,近年では,午前中に治療を行い,当日夕方に効果を判定してカテーテルを抜去する即日施行法を採用する施設も増加している.Long Coil(Azur,Interlock 等)やプラグを用いた PARTO(plug‒assisted retrograde transvenous obliteration),NBCA を用いたカテーテル抜去直前の塞栓も工夫されている.これにより,3 か月後には内視鏡的に胃穹窿部静脈瘤が完全消失あるいは平坦化することが多い(図 3). BRTO の最大の利点は,EIS や Hassab 手術のように静脈瘤そのものに対する個別A インターベンション,内科的治療 | 3 バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)255
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