識を身につけ，健康管理を行うよう促すプレコンセプションケアの推進する」とプレコンセプションケアの目的や内容がより詳細に規定された．具体的には図1で示すように，思春期は，次世代の親となるために不可欠な資源を獲得するライフ・フェーズであり，機能的な配偶子（精子や卵子）を獲得するためにしっかりとしたプレコンセプションケア，つまり栄養や健康管理を行い，それを支える経済・社会的な環境因子の形成支援が必要である．さらに，受胎前の3か月間は，栄養，肥満，ストレス，内分泌かく乱物質，身体活動などのプレコンセプション期の状態が配偶子の構造と機能に影響があるため，よりしっかりとしたプレコンセプションケアが必要となる．また，受胎周患者さんにはこう伝える！プレコンセプションケアによって妊娠・出産・子どもの発達などに好影響を与える可能性がありますので，妊娠を意識した時からカップルで始めてみましょう．図1プレコンセプションケアにおけるライフ・フェーズ（文献2を参考に作成）ポストコンセプションケアインターコンセプションケアプレコンセプションケア妊娠直後思春期父親因子次世代母親因子妊娠中社会性・経済力・教育栄養・健康・心身栄養・健康・心身卵子（遺伝情報）精子（遺伝情報）社会性・経済力・教育子宮内子育て身体発達と神経発達子ども（遺伝情報）社会性・感情・認知発達産後受胎プレコンセプション003Part1 プレコンセプションケアを知るPart1プレコンセプションケアを知る
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