2717小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン 2025年版
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2 3 推奨の強さ1(強い)推奨の強さ1(強い)推奨の強さ1(強い)エビデンスの確実性(強さ)B(中等度)エビデンスの確実性(強さ)B(中等度)エビデンスの確実性(強さ)C(弱い)推奨レベルに対する合意率100%(22/22)推奨レベルに対する合意率100%(22/22)推奨レベルに対する合意率100%(22/22) 便塞栓(fecal impaction)の有無を判定し,便塞栓のある患者においては,便塞栓除去(disimpaction)を行うことを推奨する. 便塞栓除去後,もしくは便塞栓のない児では,維持療法を開始することを推奨する. 標準的な維持療法で改善しない便秘症は,専門医療機関に紹介することを推奨する.背景・目的解説 1 採用論文推奨文1 CQ5-1どのような手順で小児慢性機能性便秘症を治療すべきか ?小児慢性機能性便秘症の治療において,基礎疾患が疑われる児の専門医療機関への遅滞なき紹介,便塞栓の診断と除去を行うことの重要性については,揺るぎない根拠がある.一方,新しい治療薬の登場などにより,薬物療法と非薬物療法の位置づけについては,エビデンスを確認する必要がある.■望ましい効果 「症状の改善」「生活の質(QOL)の改善」「再発率の改善」■望ましくない効果 「副作用」本 CQ についてシステマティックレビュー(SR)1 編,総説(RV)13 編の計 14 編をシステマティックレビューした062 第 5 章 治療総論1〜14).加えて,ハンドサーチ 2 編15, 16)を採用した.

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