◆❶腹痛あるいは排液混濁があり,❷ PD 排液中の白血球の増加 100/μL 以上(最低 2⁃PD 治療で遭遇するトラブルは遭遇頻度が高いものがあるため,どのように対応するか普段から想定しておくとよい.⁃細菌が混入して急速に腹膜炎に進展する可能性がある場合は,迅速な対応が必要である.⁃血圧低下や酸素飽和度低下などバイタルサインに変化がみられるときも迅速な対応が必要である.それ以外のトラブル時はいったん冷静になって,対応を考えよう.◆排液ができない場合で比較的多いのは,前回,注液し忘れているというものです.新たに注液してみて,すぐに排液ができるかどうかを確認しましょう.それで排液ができなければ,次の対応を考えます(「注・排液異常」参照,☞ p.168).◆注液ができない場合,まずは注液バッグが開通できているか確認します.開通していれば,バッグや接続チューブのクランプが正しく開いているか,また接続チューブが屈曲していないかを確認します.これでも注液ができない場合は加圧注液を試します.それでも注液ができない場合は次の対応を考えます(「注・排液異常」参照,☞に排液確認用のシートを敷き,文字が鮮明に見えない場合に排液混濁と診断します.PD 液の注液・排液関連の問題PD 液の注液・排液関連の問題POINT◆「本当に混濁といえるのか?」「腹膜炎なのかどうか?」の確認を行います.排液の裏200p.168).Trouble 1 注液・排液ができないTrouble 2 排液が濁っている3トラブルシューティング
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