2722内分泌外科手術のキホン
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Aab2▲甲状腺横切開を追加する(延長する(ホッケースティック型皮膚切開)と,術野の展開は良好だが,術後のひきつれ,瘢痕化のもととなり,患者のColumn 1皮膚切開の際には肩の力を抜くことが大切である.肩に力が入っていると,メスの刃先に力が伝わらない.また,メスの刃先の形状に合った使い方が求められる.皮膚切開に用いる 15 番メスは,先端の線状部分に均等に力が伝わるように使う.気管切開などに用いる 11 番メスは尖った先端を点として用いて切る(貫く).頸部リンパ節郭清や組織の剝離に用いる 10 番メスは,メスの腹の部分を使って,線を描くように切る(図 5).図 2 皮膚切開図 3 広頸筋切開メス捌き皮膚切開,皮弁挙上17図 4).前頸部襟状切開につなげて,皮膚割線に沿わない切開を縦方向にQOLを損なう.a: 15 番メスの先の線状部分を用いて,一気に真皮まで切開する.頭尾方向への均等なカウンター・トラクションが重要.b:創縁に真皮を残さない.中央ないしわずかに尾側を切開している.

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