2722内分泌外科手術のキホン
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).肩甲舌骨筋Berry 靱帯反回神経胸骨舌骨筋上甲状腺動脈甲状腺甲状腺気管靱帯の処理|甲状腺・副甲状腺の内視鏡手術の実際肩甲舌骨筋下甲状腺動脈胸骨舌骨筋胸鎖乳突筋甲状腺気管反回神経212図 5).下甲状腺動脈をBerry靱帯の図 6Berry靱帯の処理気管の同定,峡部離断Berry反回神経の同定・温存,IONM図 3 胸鎖乳突筋,肩甲舌骨筋と胸骨舌骨筋に囲まれた領域図 5 反回神経と下甲状腺動脈靱帯の処理を行う前に,気管を同定して峡部を離断したほうが,反回神経周囲の操作がしやすくなるためスマートである.峡部離断の際には気管損傷に十分気をつける.を用いながら,下甲状腺動脈の周辺で反回神経を同定する(末梢側で切離することで,副甲状腺下腺を温存する.気管前面の処理を先行し,処理を最後に行うようにすることで,反回神経との距離が取りやすくなる.助手の鉗子類で反回神経を含む組織を外側に牽引することが,反回神経の安全な温存には有効である(Berry靱帯の処理の際には,エネルギーデバイスの側方拡散熱やスチーム熱に注意し,神経周囲の組織を適宜,生理食塩水で冷却しながら行う.上記に留意することで,もエネルギーデバイスのみで行うことが十分に可能である.図 4 上甲状腺動脈の同定図 6 Berry 靱帯の処理1Berry

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