102推奨の強さ 弱い推奨 エビデンスの確実性 中頭頸部がんの治療のための放射線療法が行われる予定または行われた患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか?重要臨床課題の確認エビデンス評価推 奨頭頸部がんの治療のための放射線療法が行われる予定または行われた患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことを提案する.頭頸部がんの放射線療法中・後には口腔粘膜炎による摂食嚥下障害・食欲低下・体重減少・倦怠感などが生じ,体力低下や日常生活活動の低下につながる.このような状況下でも治療後の早期社会復帰に向けて運動療法に取り組むことへの有効性の検証は重要臨床課題と考える.また運動療法自体が疲労・倦怠感の軽減につながる効果が期待されている.本CQは本ガイドライン第2版で取り上げられ,頭頸部がんに対する放射線療法中・後の患者への運動療法は弱く推奨する(グレード2B)という結論に至った.今回の本ガイドライン第3版でも引き続きCQとして取り上げ,放射線療法中・後の運動療法の有用性について検討した.各アウトカムの結果①筋力の向上(重要性7,エビデンスの強さ:B)・検索系統的文献検索を行い,ランダム化比較試験7件,システマティックレビュー3件を採用した.・評価Songら1)は,放射線療法を施行された頭頸部がん患者49名を multimodal exercise program群20名と通常看護群20名を比較し,前者では6週間後の握力の向上を認めたことを報告した.Groteら2)は,悪液質を伴う頭頸部がん患者20名を筋力増強訓練群10名と通常ケア群10名に分けて比較し,前者は完了率100%で通常ケア群よりもインピーダンス分析による筋出力の評価において筋力の向上を認めたと報告した.Satishら3)は,化学放射線療法を施行された口腔がん69名を構造化運動(歩行訓練,セラバンドによる筋力増強訓練)群35名と標準ケア群34名に分けて評価し,前者の握力は中等度の有意な向上を認めたと報告した.Lønbroら4)は,放射線療法を施行中の頭頸部がん41名を,早期運動(漸増的筋力増強訓練,12週)の後に自由な日常生活(12週)を行った20名と前述の順番を逆にした自由な日常生活(12週)+早期運動(漸増的筋力増強訓練,12週)を行った21名を比較したところ,筋力増強訓練を実施している12週間は自由な日常生活を送っている12週間よりも最大筋力は増加していたと報告した.Lønbroら5)は,放射線療法施行中の頭頸部がん30名を漸増的筋力増強訓練+クレアチン摂取群16名,漸増的筋力増強訓練+プラセボ摂取群14名を12週間比較調査したところ,両群ともに筋力増強訓練の効果として筋力は増加していたと報告した.Rogersら6)の報告では,放射線療法を受ける頭頸部がん15名に栄養カウンセリングを第5章 頭頸部がんCQ04
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