2725がんのリハビリテーション診療ガイドライン 第3版
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103103行い,かつ筋力増強訓練群7名と非訓練群8名に分け,12週間経過をみたところ,両群に有意差はないものの非訓練群のほうが筋力増強訓練群に比べて筋力は下降傾向にあった.Pérezら7)のシステマティックレビューでは,18件の研究が解析され,頭頸部がん放射線療法患者へ筋力増強訓練,関節可動域訓練,リラクゼーションなどを行うことはそれらを行わない通常ケアと比べて,下肢筋力に関しては短期間の結果では前者において軽度の向上を認めるが有意差はないと評価され,運動の強度を上げる,もしくは長期間の運動が必要であることが示唆された.Avanciniら8)のシステマティックレビューでは,化学放射線療法中の頭頸部がん患者の運動療法群と通常ケア群の比較検討を行い,筋力の改善における有意差は認めなかったと報告された.・統合バイアスリスクの少ないランダム化比較試験において,頭頸部がん放射線療法中・後の運動療法は全身もしくは局所の筋力の向上に寄与する可能性が示されたが,システマティックレビューで有意差を認めなかった報告があったため,エビデンスの強さはBとした.②除脂肪体重減少の抑制(重要性7,エビデンスの強さ:B)・検索系統的文献検索を行い,ランダム化比較試験5件,システマティックレビュー4件を採用した.・評価Groteら2)は,悪液質を伴う頭頸部がん患者20名を筋力増強訓練群10名と通常ケア群10名に分けて比較し,前者は除脂肪体重1%増加,後者は同3%減少であり,両群に有意差は認めないものの筋力増強訓練の効果が示唆されると報告した.Lønbroら5)は,放射線療法施行中の頭頸部がん30名を漸増的筋力増強訓練+クレアチン摂取群16名,漸増的筋力増強訓練+プラセボ摂取群14名を12週間比較調査したところ,両群ともに除脂肪体重は有意差なく増加し,筋力増強訓練の効果を証明した.Rogersら6)は,放射線療法を受ける頭頸部がん15名に栄養カウンセリングを行い,かつ筋力増強訓練群7名と非訓練群8名に分け12週間経過をみたところ,前者のほうが除脂肪体重減少の抑制を有意に認めたと報告した.Lønbroら4)は,放射線療法を施行中の頭頸部がん41名を,早期運動(漸増的筋力増強訓練,12週)の後に自由な日常生活(12週)を行った20名と前述の順番を逆にした自由な日常生活(12週)+早期運動(漸増的筋力増強訓練,12週)を行った21名を比較したところ,主要アウトカムである筋力増強訓練期間中の除脂肪体重は自由な日常生活と比較して,前者で4.3%増加,後者で4.2%増加であり,12週に渡る漸増的筋力増強訓練は除脂肪体重の有意な増加をもたらしたと報告した.Zhaoら9)は,化学放射線療法を受ける頭頸部がん20名をMPACTプログラムと名付けられた筋力増強訓練と歩行訓練の組み合わせ療法(7週監視下+7週非監視下)群11名と通常ケア群9名に分けて比較検討し,一時的に下降した除脂肪体重の回復度に関して,MPACTプログラム群のほうが通常ケア群より有意に大きかったことを報告した.Avanciniら8)のシステマティックレビューでは,化学放射線療法中の頭頸部がん患者への運動療法と通常ケアが比較検討されたが,運動療法群における除脂肪体重の有意な増加を認めなかった.・統合バイアスリスクの少ないランダム化比較試験において頭頸部がん放射線療法中・後の筋力増強訓練主体の運動療法は除脂肪体重の増加,もしくは除脂肪体重減少の抑制に有意に関与する可能性が示された.しかし,その多くの研究発表から時間が経過していること,対象患者数の少なさ,対照群のばらつき,近年のシステマティックレビューの結果を踏まえ,エビデンスの強さはBとなった.③運動能力の向上(重要性7,エビデンスの強さ:B)・検索系統的文献検索を行い,ランダム化比較試験9件,システマティックレビュー4件を採用した.・評価Songら1)は,放射線療法を施行された頭頸部がん患者49名を multimodal exercise program群20名とCQ04頭頸部がん第5章

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