107107がんの治療中・後に行う有酸素運動や筋力増強訓練など運動耐容能低下にアプローチするさまざまなリハビリテーション治療は,筋力・持久力などの筋骨格系および心肺系機能を改善させ,患者の活動性やQOLの向上にも好影響を及ぼすとい推奨なし行わないことを提案(弱い推奨)5%(1/19)行わないことを推奨(強い推奨)0%(0/19)0%(0/19)テーション料」は算定ができない.・臨床適応性頭頸部がんの放射線療法中・後の患者への体力低下の防止や早期の改善を目的とした運動療法に関しては,わが国での情報が少なく,該当する全患者において臨床適応性が高いとは言い難い.頭頸部がんの治療のための放射線療法が行われる予定または行われた患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことを提案する.一般的ながん患者への運動療法の効果として推測される益のアウトカムとして5つを上げた.重大なアウトカム(重要性7)と位置付けた運動療法の直接的身体的効果としての「筋力の向上」「除脂肪体重減少の抑制」「運動能力の向上」に関してすべてエビデンスの強さはBであり,「疲労の軽減(重要性6)」「QOLの向上(重要性6)」もエビデンスの強さはBであり,以上の結果から,エビデンス総体はBとなった.頭頸部がん自体が希少がんであり,症例数の少なさや盲検化の問題は残るものの,運動療法における脱落や有害事象が顕著に多かった研究は認めず,益と害のバランスは臨床上の確実性がある.しかし,最近では過去の研究と比較してアウトカムの有意差を認めない結果となった研究が散見された点,運動療法による放射線療法完遂に関しての益のエビデンスがない点などを総合的に統合し,また外来放射線療法通院中に「がん患者リハビリテーション料」の算定として運動療法を実施することが現状(2026年度診療報酬改定時点)では難しい点を踏まえて,運動療法を「行うことを提案する」という結果となった.なおCQでは運動療法実施の有無を比較の焦点にしていたが,文献検索の結果として運動療法の有無だけではなく,その治療にさまざまな負荷を加えた点を比較言及した結果のエビデンスへの検証となった点を補足する.今後は入院前の段階から摂食嚥下障害への対策と同等に運動療法を普及させることが臨床適応性を高めるうえで重要となる.外来患者においては非監視下での運動療法継続への指導が重要である.頭頸部がんに対する放射線療法を受ける患者にとって,頸部の可動域制限や運動耐容能低下は日常生活に大きく影響する.このような症状の予防や軽減,QOLの維持のために,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことは有効と思われる.患者からは「動かすことで少しずつ楽になった」「日常生活が以前より過ごしやすくなった」といった声もあり,放射線療法中に並行して運動療法を取り入れることは,QOL維持にもつながる.放射線療法中・後に生じる体力低下,倦怠感,疲労の改善につながる運動療法の恩恵を知らない患者はまだ多いと思われるので,患者にとって運動療法の具体的な指導を受けるだけでも有益であり,啓発を続けることで結果的に体力維持という好影響が広く生じると思われる.■投票結果行うことを推奨(強い推奨)16%(3/19)欠席2名付 記放射線療法中の運動療法の意義と呼吸筋トレーニングについて行うことを提案(弱い推奨)79%(15/19)総合評価推奨決定コンセンサス会議において,委員から出された意見の内容CQ04頭頸部がん第5章
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