● 分画の基準値も年齢によって変動がある．生後 2 週間頃まではリンパ球に比べて好中球が優位● 小児の白血球数の基準値は成人よりやや高めであり，年齢があがるにつれて徐々に低下してい● 白血球数の高値もしくは低値をみたら，再検査するとともに白血球分画を確認し，白血球中の● 自動機械法による分画測定では芽球や異型リンパ球などを正確に検出できないことがあるた10白血球数の異常をみつけたら，分画検査を確認し，白血球中のどの分画が増加・減少しているかを確認する．白血球数以外の血球（赤血球および血小板）の異常の有無を確認する．また，リンパ節腫大および肝臓・脾臓の腫大の有無を確認する．感染症や身体的ストレスなどによっても白血球数や分画の異常は起こり得る．著しい白血球数の増加（＞50,000／μL）もしくは減少（＜1,500／μL）は，造血器疾患の可能性が高い．正確な診断には小児血液・がん専門医の判断が必要であるため，専門施設に紹介することが望ましい．さらに極端な白血球数の増加（＞150,000／μL）は脳梗塞・出血の危険性を伴うことがあるため，速やかに専門施設に受診させる（図 1）．不用意なステロイド投与は造血器疾患の診断を困難にすることがあるため，安易に投与しない．白血病により白血球数が著しく増加しているときに，貧血も合併していることがある．しかし，白血球数＞200,000／μL の場合には貧血の過度な補正は粘稠度を増すことで脳梗塞などの危険性を高めるため実施しない．く（表 1）．個人差や変動が大きいことから，健常児でも 10,000／μL を超すことや 4,000／μLを下まわることもある．特定の分画が増加もしくは減少しているのかを確認する．め，血球数に異常があった場合は目視での血液像による血球分画検査を確認する．To DoTo DoTo Do1．白血球数・分画の異常に出会ったら（図 1）NotNot1 白血球数・分画に 異常がある
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