診断のキホン!Part2T-score: -0.18: 22.3The ten year probability of fracture (%)国:日本年齢:誕生日:60年:2.性別3.体重(kg)4.身長(cm)5.骨折歴6.両親の大腿骨近位部骨折歴7.現在の喫煙8.糖質コルチコイド9.関節リウマチ名前/ ID:10.続発性骨粗鬆症11.アルコール(1日3単位以上)月:日:12.骨密度(BMD)男性女性Hologic63取り消し168なし はいなし はいBMDを使ってMajor osteoporoticなし はいHip fractureなし はいなし はいあなたがTBS値を使用している場合、こちらをクリックしてくださいリスク要因についてなし はいなし はい0.850計算する2.90.1TBSで調整10年以内の骨折発生リスクをBMDがある場合と無い場合について計算するために、次の質問に回答してください。アンケート:1.年齢(40〜90歳)あるいは誕生日図 1 日本人版 FRAX®その代表格が FRAX® である.FRAX® は Kanis らが開発したもの3)で,全世界での利用を目標に 2025 年 8 月現在 95 か国・民族用に作成され,ホームページで公開されている.図 1は日本人版である.FRAX® は図 1に ある臨床的リスク要因と大腿骨頸部骨密度から大腿骨近位部骨折と主要骨粗鬆症性骨折(大腿骨近位部,臨床椎体骨折,橈骨遠位端骨折,上腕骨近位部骨折)の向こう 10 年間の発生確率(骨折リスク)を算出する.ただし,骨密度を入力しなくても骨折リスクは計算される.なお,2023 年 5 月 10 日に FRAX® の新しいウェブサイト(www.fraxplus.org)が開設された.現在は英語のみだが,新サイトが現 FRAX® で対応している言語,国・民族に対応した段階で新サイトのみの運用となるとアナウンスされている.FRAX® の骨折確率の計算法の開発に広島・長崎の AHS(Adult Health Study,成人健康調査)研究が含まれ,基準となる骨折発生率と生存率は日本人のデータである3).したがって,日本人の特性も反映されているが,開発データの主体は白人のものである.日本人の無作為抽出標本調査である JPOS(Japanese Population-Based Osteoporosis)コホート研究の 10年追跡データによれば,FRAX® による主要骨粗鬆症性骨折の推定骨折確率と 10 年間の実測発生率はおおむね一致していた4).同じ集団における FRAX® の骨折予測性能を receiver-計算ツールFRAX® とはFRAX® の日本人における有効性と課題FRAX 関数個人の総合相対リスク値×日本人基準集団における性別年齢階級別 10 年間の骨折発生率×日本人の性別年齢階級別 10 年間の生存率向こう 10 年間の骨折リスク(骨折の発生確率)[FRAX® 骨折リスク評価ツール日本人版サイト http://www.shef.ac.uk/FRAX/tool.aspx?country=3 をもとに作成]33 3 4
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