器材,シミュレーター シミュレーションは使用機材からも分類できる.静脈穿刺,縫合など静的な教材を用いた技術訓練から,気管挿管や分娩シミュレーターなど一部の生体反応を模擬できる中忠実度シミュレーション(図2),全身型シミュレーター(SimMan®,METI®)(図1)などで実際の臨床状況を再現する高忠実度シミュレーション,仮想現実や拡張現実を用いた没入型のトレーニング(VR/ARシミュレーション)に至る.産科麻酔におけるシミュレーションは多職種,多層の高度なチームダイナミクスの手法を用いたシミュレーションが主体となるので全身型のシミュレーターがあると便利である.しかし,高機能シミュレーターの有無は重要な条件ではなく,簡単な蘇生人形があればバッグマスク換気と胸骨圧迫のスキルを確認できる.器材の経済的コストだけでなく,準備の時間的コストを考慮して,学習者のニーズにあった適切なシミュレーションコースを設定すればよい.高機能シミュレーターがなくてもテーブルトップシミュレーション,カードやシナリオを用いた思考訓練ロールプレイング,スタッフや模擬患者が患者役を演じるコミュニケーション訓練が可能である.医療器具を使うこともあるがこれらが臨床現場の器材と混ざることのないように留意する.当院のSimMan® 3Gと実習準備シミュレーターや医療器具だけでなくミニレクチャー用の大画面や学習者の座席なども準備,後片づけしてもらっている.すべての医育機関でこのような環境整備が進むことを期待する.図1分娩進行からの緊急帝王切開のプッシュ法のスキルシミュレーション図25 多職種連携 3) 産科麻酔教育におけるシミュレーション教育439第12章医療制度とチーム医療
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