2730産科麻酔化学
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挿入長4cmで統一している.分娩中に産婦は体位を変えるため,硬膜外カテーテルが途中で抜けてしまうと当然痛みが出てくる.注意を要するのは,硬膜外カテーテルが血管内に迷入した場合である.0.0625%ブピバカインとフェンタニル2μg/mLを10mL/時で持続注入している場合は,1時間あたりの注入量がブピバカイン6.25mgとフェンタニル20μgとなる.この量は硬膜外腔に投与してこそ鎮痛効果が得られるが,血管内に誤投与しても鎮痛効果は得られず,局所麻酔薬中毒症状としては頭痛など軽微な中枢神経症状のみだろう.硬膜外カテーテルの血管内迷入も鎮痛効果不良の原因となることに留意する.麻酔以外の要因麻酔範囲が十分で片効きやまだら効きもなく,局所麻酔薬の濃度も適切だとすると,痛みの原因としては膀胱充満や子宮(切迫)破裂などの可能性がある.適切な鑑別診断をして迅速に対処する.痛みを訴えたらまずは麻酔範囲をチェック 硬膜外無痛分娩中に産婦が痛みを訴えたら,まずは麻酔範囲をチェックする.分娩第1~2期を通じて,T10~S4の範囲の痛覚を遮断すれば,効果的な産痛緩和が得られるはずである.左右ともに臍部から踵までピンプリック法で触覚はあるが痛覚はない状態であるか確認する.本来はS4皮膚分節での鎮痛効果を評価したいところだが,心理的に評価しにくい部位であるため,踵(S1)で調べることが多い.痛い部位がある場合は,その部位の鎮痛効果が抜ける「まだら効き」になっていないか調べる.3原 因対処法麻酔薬投与法が不十分麻酔高不足局所麻酔薬の容量や注入速度が不足局所麻酔薬追加,持続注入速度上昇仙髄領域欠損尾側への局所麻酔薬の広がりが不足半座位にして局所麻酔薬追加,硬膜外フェンタニル追加適切な麻酔範囲なのに痛い局所麻酔薬濃度不足局所麻酔薬濃度上昇硬膜外カテーテル先端位置が 不適切片効きカテーテル先端が左右に片寄る硬膜外カテーテルを3cmまで引き戻し,効かない側を下に側臥位として局所麻酔薬を追加投与まだら効きカテーテル先端位置の問題,硬膜外腔の構造物の可能性局所麻酔薬追加投与カテーテル抜け体動,カテーテル固定不良硬膜外カテーテル入れ換え血管内迷入体動硬膜外カテーテル入れ換え硬膜下迷入体動,穿刺時に硬膜に傷をつけた?硬膜外カテーテル入れ換え麻酔以外の要因膀胱充満局所麻酔薬による尿閉定期的導尿により予防し,娩出前にも導尿後方後頭位後頭部が仙骨を圧迫,より広い会陰部の進展局所麻酔薬追加,持続注入調節子宮破裂低濃度局所麻酔薬の鎮痛効果を上回る痛み緊急帝王切開術硬膜外無痛分娩中の痛みの原因と対処法表14 脊髄幹鎮痛の応用 1) 鎮痛効果不良の対応125第4章経腟分娩の鎮痛(無痛分娩)

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