Q2Chapter6診察室での困りごと197Chapter 6診察室での困りごとPOINT・ADHD患者の「忘れやすい」は,不注意や気の散りやすさから「今やることを忘れてしまう」という側面が大きい.・自分の特性を知ってもらい自分自身はどのような工夫をしているのかも明確にする.・過集中による疲労についても注意する必要がある.・本人がどのような努力を行っているのか,行おうとしているのかを捉え,診察に対する本人のモチベーションを高める. ADHD患者の「忘れやすい」は,不注意や気の散りやすさから「今やることを忘れてしまう」という側面が大きいです.自分の特性を知ってもらい,周囲に配慮をお願いすると同時に,自分自身はどのような工夫をしているのかも明確にすることが必要です.また,ADHD患者には過集中による疲労がみられる場合があります.成人のADHDを診立てたとしたら,日々の生活を応援する方法を一緒に考え,その実践を応援することが重要です.本人を責めることに意味はなく,控えるべきでしょう.本人がどのような努力を行っているのか,行おうとしているのかを捉え,本人を支え,診察に対する本人のモチベーションを高める必要があります.そのためにも,診察室で起こった出来事に対してできるだけ丁寧に繰り返し対応することが重要です.予約に必ず遅れてくる,必要なものを忘れてくる患者さんにできる工夫はありますか?A
元のページ ../index.html#5