離乳食の食材別お悩み 咀嚼発達とのミスマッチ「ひき肉」「薄切り肉」は調理次第で咀嚼しやすくなる解 説82(川口由美子)離乳食期には,「肉を食べない」という訴えがしばしばみられます.その多くは味覚や嗜好性よりも,咀嚼発達とのミスマッチと推定されます.特に離乳完了期から幼児食への移行期(1 歳半〜2 歳頃)では,咀嚼筋の発達段階や口腔機能が追いついていないケースが多く,咀嚼が困難な食材を避ける行動として「食べない」現象が出現します.咀嚼の観点からみたとき,「薄切り肉」は見た目以上に難易度が高い食品です.また,ひき肉は炒めると小石のようにかたくなってしまうことがあります.食後,口腔内を確認すると,ひき肉が残っていることもあるので,十分な注意が必要です.一方で,赤身のひき肉は,調理次第で非常に咀嚼に適した食材となります.噛む経験の積み重ねが口腔機能を育むという観点からも,ある程度の「噛みごたえ」を残しつつ,無理のないかたさに調整することが重要です.① 練りこむ:ハンバーグのようによく練りこむと食べやすくなるので,玉ねぎやにんじんのすりおろしを加えて水分と肉をねばり気が出るまで混ぜ合わせてから焼くとパサつきにくく食べやすいでしょう.② ほぐしてから調理:ひき肉と同量の水でもみこんでほぐしてから加熱すると,そのまま調理するよりやわらかく仕上がります.また,片栗粉を少量加えるのもよいでしょう.③ 薄切り肉はとろみを:ひらひらする薄切り肉は噛みにくいため,小さく切り片栗粉でとろみをつけたり,じゃがいもやごはんなど粘性のあるものと合わせると食べやすくなります.
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