2757保険診療・社会保障テキスト 改訂第3版
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 誰しも,診療報酬点数表をはじめてみたときには,その厚さと文字の多さに圧倒される.また,何とか読み解こうとしてもその複雑怪奇な文書構成に心が折れる体験をする.実は,この診療報酬点数表を使い慣れた者でも,時にその記載内容を理解しきれず誤解してしまうことはしばしば経験する.一気にすべてを理解しようとせず,自分が比較的よく使う項目から少しずつ理解することを勧める.また,医事課の職員など,診療報酬点数表に詳しい友人を作ることを勧める.1)医科診療報酬点数表の基本的な構造 基本的な構造は,告示と通知から構成されている.告示は,国が診療報酬点数表やその運用にかかわる基準などを広く国民に知らしめるためのもので各省の大臣名で発出されているものである.これに対し通知は,各省などが所管の機関や職員に法令の解釈や運用方針を示すものである.診療報酬にかかわる通知には,保険局長名で出されるものと,保険局医療課長名で出されるものがある.一般に使用される診療報酬点数の書籍には,それぞれ「保発」保医発」などと表現されて記載されている. 表1と表2には告示の内容をわかりやすく書き直してある.「医科診療報酬点数表」と「厚生労働大臣が定める基準等」の大きな2群で構成されている.表1の医科診療報酬点数表は,まさにわれわれが行う医療行為の定価を示したもので,表2の厚生労働大臣が定める基準等は表1の点数表を使うに当たってどのような条件を満たしていれば表1の点数が算定できるかの基準を示したものである.さらに,地方厚生局に様々な届け出や報告を行う際には,この中にある「様式」で定められたとおりに提出する必要がある.2)告示 表1の医科診療報酬点数表の構造を説明する.大きく基本診療料と特掲診療料に分かれている.そして,各項目はアルファベットのAからNまでと数字の組み合わせで識別されている(なお,近年「Oその他」に項目分類に該当しない新たな診療報酬が記載されるようになった).基本診療料(Aと数字で識別)はさらに5つの群に分けてあり,関連する項目がAの0番台,Aの100番台,Aの200番台,Aの300番台,Aの400番に分類されている.類似した構造は,特掲診療料の中の「C在宅医療」でも使われている.124 1 医科点数表の構成と算定方法各論Ⅱ1医科点数表を用いた算定方法

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