2759糖尿病専門医研修ガイドブック 改訂第10版
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第6章gluconolactone-6-phosphate+NADPH+H+glucuronic acid+H2O2glucuronic acid+2[Fe(CN)6 ]4−2[Fe(CN)6 ]3−+ 2e−HKglucose-6-phosphate+ADPG-6-PDHGODGDH2[Fe(CN)6 ]4−6 臨床検査の意義と評価法図1 酵素法による血糖測定の原理b.グルコース酸化酵素(GOD)法c.グルコース脱水素酵素(GDH)法5血糖測定値の施設間誤差11120 mg/dL,20 mg/dL程度低値となる. 血糖値の測定は精密かつ簡易になってきてはいるが,病院検査室で行われる場合や簡易血糖測定器により行われる場合など,測定方法も多様化しており,その測定原理・方法について理解し,常に誤差が生じうることを意識しておく必要がある. 血糖値の測定原理としては,還元法,縮合法,酵素法などがある.還元法(Hagedorn-Jensen法,Somogy-Nelson法など)は,グルコースがアルカリ性溶液中では環状構造から鎖状構造となり,還元作用を有するアルデヒド基(-CHO)を生じる性質を利用した測定法である.反応溶液中に重金属塩を入れると,この還元作用によって金属が沈殿し固有の色調を呈する.グルコース以外の還元作用を有する物質(アスコルビン酸や尿酸,グルタチオンなど)の影響を受け,還元糖による正誤差を生じるため酵素法より高値になりやすい.縮合法(O-トルイジン法など)は,グルコースが強酸性で芳香族アミンと反応し,縮合・呈色することを利用した測定法で,以前は広く利用されていたが,現在は酵素法が主流となっている.以下に代表的な3種類の酵素法を記載する(図1). グルコースを,ATPの存在下でHKの作用によりグルコース-6-リン酸(glucose-6-phosphate:G-6-P)に,次いでG-6-Pを,酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(nicotinamide adenine dinucleotide phos-phate:NADP+)の存在下にグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ(glucose-6-phosphate dehydrogenase:G-6-PDH)の作用により,6-ホスホグルコン酸に変換し,この反応で生成される還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(nicotinamide adenine dinucleotide phosphate:NADPH)の吸光度を測定し,グルコース濃度を算出する.本法は基質特異性が高く,日本臨床化学会,米国臨床化学会の標準法に指定されており,多項目自動化学分析装置を用いた測定に利用されている. グルコース酸化酵素(glucose oxidase:GOD)法は,グルコースが酸化されてグルコン酸(gluconic acid)に変換される際に同時に生成されるH2O2を,酵素電極法あるいは比色法により測定する.血糖測定専用器のほとんどがGOD電極法を使用している. グルコースがGDH(glucose dehydrogenase)と反応しグルコン酸と電子を発生する.センサー中に含まれるフェリシアン化イオン[Fe(CN)6]3−が還元型のフェロシアン化イオン[Fe(CN)6]4−になり,再び酸化してフェリシアン化イオンに戻る際に電極に起電力が発生するが,これが血液中のグルコース濃度に比例することを利用した方法.本法には補酵素としてNADP,NAD,ピロロキノリンキノン(pyrroloquinoline qui-none:PQQ)などを使用するものもある. 日本医師会によって毎年実施されるコントロールサーベイランスによって,頻用される50〜60項目の臨床検査項目についての精度管理が行われている.日4測定方法a.ヘキソキナーゼ(hexokinase:HK)法ヘキソキナーゼ(HK)法glucose+ATPglucose-6-phosphate+NADP+グルコース酸化酵素(GOD)法glucose+O2+H2Oグルコース脱水素酵素(GDH)法glucose+2[Fe(CN)6 ]3−

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