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子ども向け物語を書く効用…後藤敦子

【特 集】
家庭内の事故予防を考える～大きな怪我を防ぐために～
（企画の言葉…坂本昌彦）
1 コロナ禍で増えた家庭内事故…岸部 峻
2 家庭での溺水…坂本昌彦
3 家の中は誤飲（異物誤飲）のリスクが高い？～最近の傾向と対策～…竹井寛和
4 食べ物をのどに詰まらせないために～知っておくべき工夫とは？～…太田百合子
5 赤ちゃんは窒息事故のリスクが高い？～効果的な環境整備と対策～…松浦 潤
6 子どもの頭部打撲～3つの視点で考える対策のポイント～…野澤正寛
7 ベランダや窓などからの転落事故を防ぐには～3つのポイント～…西田佳史
8 どう対応？ どう予防？ 家庭内のやけど…寺内真理子
9 歯ブラシが刺さった～口腔内の怪我を考える～…菊野里絵，鉄原健一
10 家庭での手指の怪我～大きな事故につなげないためにできること～…岸部 峻

【連 載】
◆教えて！ あなたの好きなこと（新連載）
◆奮闘するパパ，揺れるパパ～子育ての現代と神話の荒波にもまれる父親～ 第4回
保育園の保護者会～女性グループのなかに入りづらいパパたち～…渡邊大地
◆～子どもの今と将来を支える～社会保障制度と関連するしくみ 第6回
労働者災害補償保険…渡部 伸
◆子どもに漢方薬を使ってみよう 第16回
咳嗽・鼻汁・鼻閉に使える漢方薬…中島俊彦
◆子どものための本屋さん 第15回
アナログかデジタルか…茅野由紀
◆育児Q&A
乗り物酔いがひどい子…坂本昌彦
◆海外文献の紹介
知的障害のない自閉症スペクトラム障害の動向…榊原洋一

特集のねらい

 家の外と比べると，家の中は安全な印象があると思います．乳幼児の事故も，屋外をイメージされる方は少なくないのではないでしょうか．しかし実際には，発生場所でみると，子どもの事故がもっとも多いのは家庭内で，実に全体の4割を占めています．特にコロナ禍では家庭内で過ごす時間も増え，事故のリスクはさらに高くなったといえるでしょう．
 事故は予防がもっとも大切です．その第一歩は，どのようなリスクがあるのかを知ることです．アメリカ消費者安全委員会は「家庭内の隠れたリスクtop5」として，家屋内での溺水や窓からの転落，磁石の誤飲，リコール製品の使用，家具からの転倒をあげています．今回の特集では誤飲や窒息，転倒転落，頭部打撲，やけど，口腔内や手指の怪我など幅広いテーマを取り上げ，また，コロナ禍以降目立つ事故についても触れています．
 その一方で，保護者に「目を離さないで」「気をつけて」と注意喚起するだけで事故を防ぐことはできません．目を離してもすぐに事故につながらない環境整備こそが重要です．特集ではそれぞれのテーマごとに環境整備について深く掘り下げました．読者の皆さんの「整備できる環境とは」は何かを考えるきっかけとなれば幸いです．
（佐久総合病院佐久医療センター小児科／坂本昌彦）

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