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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2021年 Vol.88 No.4 2021-03-19

産婦人科医も知っておきたい歯科の知識

定価:3,190円(本体価格2,900円+税)

冊 

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掲載論文

企画 髙松 潔

1.口腔に関する基礎知識 / 片倉 朗
2.歯科治療の実際 / 森川 暁・他
3.歯の喪失とQOL・寿命の関連と予防対策 / 安藤雄一
4.女性ホルモンと口腔 / 松木貴彦
5.妊婦歯科健診 / 坂本治美・他
6.歯周病やその治療と妊娠アウトカム / 大場 隆
7.マタニティ歯科外来の現状と問題点 / 鈴木麻美
8.Babyプラスアプリ「予防歯科ガイド」の活用法 / 小山茂幸・他
9.口唇・口蓋裂の遺伝と歯科口腔外科的治療 / 夏目長門・他
10.歯周病と不妊 / 大森一弘・他
11.口腔・咽頭疾患におけるHPVの関与とワクチンの効果 / 佐藤一道
12.周術期や抗がん化学療法施行時の口腔管理 / 山内智博
13.女性の口腔領域に関連した心身症とその対応 / 竹之下美穂・他
14.閉経に伴う口腔愁訴とそれらに対するHRTの効果 / 伊藤加代子・他
15.口腔機能低下症 / 上田貴之
16.薬剤関連顎骨壊死・顎骨骨髄炎に関する最近の考え方 / 米田直道・他

連載
若手の最新研究紹介コーナー
Reduction in human papillomavirus (HPV)16/18 prevalence in a population with high coverage of HPV vaccination in Japan / 山口真奈子

薬剤の臨床
分娩誘発において頸管熟化処置を必要とする妊娠末期(妊娠37週以上41週未満)の妊婦を対象としたジノプロストン腟内留置用製剤(PROPESS®)の第Ⅲ相試験成績 / 伊東宏晃・他

症例
閉経直後に腹腔内大量出血をきたした多発子宮筋腫症例 / 竹内智子・他
子宮鏡を利用した腹腔鏡下子宮全摘術における腟切断位置の確認手技 / 森 篤・他

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ねらい

 個人的な話で申し訳ないが,私は現在,歯科大学の附属病院に勤務している.授業のイントロのブレインストーミングで「歯科と産婦人科の共通点は何でしょう?」と聞くぐらい,両診療科の診療対象部位は離れているが(答えは,子宮には子宮口があるので,どちらも口がある部位を扱っている),実際は多くの点で関連がある.たとえば,歯周病が早産・低出生体重児などの妊娠アウトカムに与える影響はよく知られており,2019年1月には日本産科婦人科学会と日本歯科医師会が「妊産婦への予防歯科」普及のために連携し,日本産科婦人科学会が監修する妊産婦向けアプリ「Babyプラス」上で,日本歯科医師会が監修した予防歯科に関する情報や妊娠期別にオーラルケアのポイントを解説した「予防歯科ガイド」のサービスも開始されている.また,歯周病と不妊との関連も報告されている.さらに,口腔がんや中咽頭がんのリスク因子としてのHPV感染は周知であり,欧米ではHPVワクチンの有用性も検討されている.加えて,周術期や抗がん化学療法時などの口腔ケアは合併症低減やQOL向上に有効であるため,すでに周術期等口腔機能管理料も設定されている.女性医学分野では閉経に伴う口腔内愁訴の増加とそれらに対するHRTの有用性はよく知られており,舌痛症などの口腔心身症も実は少なくはない.
 実際,「産婦人科診療ガイドライン産科編2020」においてもCQ505「妊婦・授乳婦のう歯・歯周病に対する注意点は?」に対するAnswerとして「歯科医師と連携し,妊婦・授乳婦に適切な 口腔ケアを勧める」とあり,連携するにあたってはお互いを知ることが大切であることはいうまでもない.しかし,実際にはあまり知識がないのも事実ではないだろうか? 歯科領域の医学の進歩は著しいが,それらの知識を得る機会も少ない.個人的には子どもの頃の歯科診療の思い出もあり,歯科大学に勤務しながらもなかなか歯科には近寄りがたいものがあったが,実際にインプラントを埋入してもらってみると快適このうえなく,歯のクリーニングなどもっと早くからやっていればと悔やまれることしきりである.
 そこで本特集号では産婦人科医も知っておきたい歯科関連の基礎知識と最近のトピックスを専門家の先生方に解説いただいた.改めて知識をブラッシュアップしていただき,明日からの診療のレベルアップにつなげていただければ幸いである.

(東京歯科大学市川総合病院産婦人科 髙松 潔)

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No.11 特集/再発・転移をきたした婦人科がんの治療最新号
No.10 特集/母児を感染から守る-妊産婦の感染症アップデート-
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No.7 特集/どうする? 産婦人科救急-ハイリスク患者の周術期管理-
No.6 特集/周産期メンタルヘルスを深掘り!
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No.増刊号 特集/これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法
No.4 特集/子宮摘出と機能障害・機能温存・機能再建アップデート
No.3 特集/婦人科がん化学療法の進化−最適レジメンと管理を考える
No.2 特集/産婦人科診療ガイドライン産科編2023改訂のポイント
No.1 特集/産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023改訂のポイント
2023年 Vol.90
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No.4 特集/保険適用になった不妊治療−できること・できないこと
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2022年 Vol.89
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No.11 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(2)産科編
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No.9 特集/プロゲステロン・プロゲストーゲン・プロゲスチン−黄体ホルモンのすべて
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No.7 特集/産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-
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No.増刊号 特集/こんな時どうする?他科とのコミュニケーションガイド
No.4 特集/婦人科腹腔鏡下手術TLH/LM/LCの基本とコツ
No.3 特集/新型コロナウイルス感染症が産婦人科診療に与えた影響
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2021年 Vol.88
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No.増刊号 特集/画像!−エキスパート直伝 産婦人科画像診断−
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