株式会社 診断と治療社

診断と治療 最新号

  • わが国の内科総合誌のパイオニアで,数ある総合誌のなかでも抜群の安定性と評価を誇る.
  • 新進気鋭の編集委員を迎え,最新情報を盛り込み読みごたえ満点.連載企画も充実.
  • 増刊号も毎回シャープな切り口と実臨床に役立つ内容が大好評.
  • 2色刷のビジュアルな誌面で読みやすい.

雑誌「診断と治療」2025年 Vol.113 No.11 日常臨床で必ず出会うリウマチ膠原病疾患―自信がもてる実践ガイド

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掲載論文

カラー口絵
ねらい  滝澤直歩

総論 症候からのアプローチと考えかた
 関節痛のアプローチ  黒田奈歩,德永健一郎
 原因不明の発熱のアプローチ  若山裕人,竹之内盛志
 全身の痛みのアプローチ  猪飼浩樹
 リウマチ膠原病の検査の考え方―抗核抗体の上手な使い方―  永幡 研

各論 日常臨床で頻度の高い疾患
 関節リウマチの診断と治療  蓑田正祐
 全身性エリテマトーデスの診断と治療  野村篤史
 Sjogren病の診断と治療  鈴木康倫
 炎症性筋疾患の診断と治療  石﨑克樹,鈴木翔太郎
 全身性強皮症の診断と治療  樋口 翔,土師陽一郎
 ANCA関連血管炎の診断と治療  本村芳一,葉末 亮
 リウマチ性多発筋痛症(PMR),巨細胞性動脈炎(GCA),高安動脈炎(TAK)の診断と治療  渡辺 充
 脊椎関節炎の診断と治療  張田佳代,副島裕太郎
 結晶性関節炎の診断と治療  山口俊大,村中清春

リウマチ・膠原病の治療薬アップデート
 ○○○マブ,○○○ニブとは?―関節リウマチおよび脊椎関節炎で使用される分子標的治療薬について―  押川英仁

連載
何だろ? ちょっとエコーに聞いてみる?
 右季肋部痛の原因は?  畠 二郎
弁護士が答えます! 法律相談クリニック
 教えて! 雇っていないのに支払いが発生?! ~人材派遣会社の違約金請求に注意~  松村武志

ねらい

 リウマチ膠原病疾患は,外来や病棟診療の現場において出会うことは決してまれではなく,関節痛,発熱,倦怠感,皮疹など,一見非特異的な症候で発症することもしばしばあります.限られた時間のなかで,疑い・鑑別診断を行い・適切な検査をして,リウマチ膠原病疾患を拾い上げる力は,一般内科医・若手臨床医にとっても大切なスキルといえます.しかし,一般的にその診断過程は非専門医にとって複雑に見えますし,治療に関しては確かにこの10~15年で劇的に進化しており,日常臨床のなかで常にアップデートを続けることは容易ではありません.
 本特集「日常臨床で必ず出会うリウマチ膠原病疾患―自信がもてる実践ガイド」では,まさに“臨床の現場で迷わないための嗅覚と判断力”を養うことを目的に,明日から使える知識を凝縮しました.
 「総論」では,関節痛・原因不明の発熱・全身の疼痛といった症候からどのように鑑別診断へアプローチするか,検査(主に血液検査・自己抗体)を“いつ,何のために行うか”を,症候学の視点から再整理し,検査を出すタイミングや結果の解釈など,判断に迷いがちなポイントを具体的に解説しています.
 「各論」では,関節リウマチ,全身性エリテマトーデス,Sjogren病,炎症性筋疾患,全身性強皮症,ANCA関連血管炎,リウマチ性多発筋痛症・巨細胞性動脈炎・高安動脈炎,脊椎関節炎,結晶性関節炎といった日常臨床で遭遇する頻度の高い疾患を取り上げ,典型例はもちろん,非典型例での“疑う視点”を豊富な臨床経験に基づいて提示します.「この症候からこの疾患を疑う」「この時点で専門科へ紹介する」といった臨床判断の実際に踏み込んだポイントについても解説しています.
 「治療薬アップデート」では,○○○マブ,〇〇○ニブなど,最近耳にする機会が増えた生物学的製剤(TNF阻害薬・IL-6阻害薬・IL-7阻害薬など)とJAK阻害薬を中心に,最新エビデンスと実臨床を踏まえた「使いこなし術」に焦点を当てています.“どのように使い,どのように副作用をモニタリングするか”といった,実臨床で必要な情報の提供を目指しました.
 本特集は,日常臨床の最前線で活躍する新進気鋭の臨床医が執筆を担当しており,経験に裏打ちされた実践知が随所に盛り込まれています.当初は一般内科を中心とした内科系臨床医,若手医師を対象として企画しましたが,完成した本特集は,私を含めた専門医にも非常に有益なものとなったと実感しています.
 本特集を通じ,読者の皆さまがリウマチ膠原病診療に自信をもち,自らの臨床力をもう一段高めていただけることを心より願っております.

中部ろうさい病院リウマチ膠原病科
滝澤直歩
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