株式会社 診断と治療社

診断と治療 最新号

  • わが国の内科総合誌のパイオニアで,数ある総合誌のなかでも抜群の安定性と評価を誇る.
  • 新進気鋭の編集委員を迎え,最新情報を盛り込み読みごたえ満点.連載企画も充実.
  • 増刊号も毎回シャープな切り口と実臨床に役立つ内容が大好評.
  • 2色刷のビジュアルな誌面で読みやすい.

雑誌「診断と治療」2026年 Vol.114 No.10 おなかの悩み解決します! 便秘と下痢のマネージメント

定価:
2,970円(本体価格 2,700円+税)
在庫:
在庫無し

バックナンバー

バックナンバー 一覧

当社発行の雑誌は論文単位でPDFファイルのダウンロード購入が可能です.
詳細はメディカルオンライン,医書.JP Pay Per View サービスをご確認ください.

掲載論文

ねらい  土屋輝一郎 

総 論
 慢性便秘とは?  鈴木 瞳,三澤 昇 
 慢性下痢とは?  小笠原尚高 
 慢性便秘・慢性下痢の頻度は?  富田寿彦,西井謙夫,新﨑信一郎 
 慢性便秘・慢性下痢の原因は?  木下直彦,柿本一城,西川浩樹 

慢性便秘の診断と治療
 慢性便秘症:診断までの手順はどうする?  水上 健 
 慢性便秘症:どんな検査を行う?  前田孝文 
 慢性便秘症:治療目標はどこに設定する?  津田桃子 
 機械的下剤・刺激性下剤の使いかた  山脇博士 
 標的分子を有する便秘治療薬の使い分け  北條麻理子 
 慢性便秘症:薬物療法以外の治療
  ―排便困難型便秘を念頭においた便秘治療―  髙野正太 
 慢性便秘症:困ったときの対処法
  ―難渋症例と専門医への紹介基準―  本間祐子,味村俊樹 

慢性下痢の診断と治療
 慢性下痢症:診断までの手順はどうする?  松本吏弘 
 慢性下痢症:どんな検査を行う?―便検査と内視鏡検査を中心とした
  体系的アプローチ―  三島義之,岡 明彦,石原俊治 
 慢性下痢症:治療目標はどこに設定する?  荻野治栄 
 慢性下痢症:適切な薬物療法  穂苅量太,古橋廣崇,成松和幸 
 慢性下痢症:薬物療法以外の治療―生活習慣と食事療法―  今井 仁 
 慢性下痢症:困ったときの対処法  井上 健,髙木智久 

スペシャルシチュエーションでの対処法
 小児に対する慢性便秘・慢性下痢の対処法  中山佳子,倉沢伸吾 
 高齢者に対する慢性便秘・慢性下痢の対処法  浅岡大介 
 心療内科との連携  後藤 漢,金澤 素 

連載
弁護士が答えます! 法律相談クリニック
 元患者による迷惑行為への対応  鵜澤亜紀子
 
原著
 多職種連携によるゾルベツキシマブ運用マニュアルの整備と
  ウェブ公開の取り組み  石川雄大,安藤孝将,加藤 敦

ねらい

 日常診療の現場では,便秘や下痢といった便通異常を主訴に受診する患者に対応する場面が非常に多い.市販薬で対処可能な一過性の症状から,悪性腫瘍,器質的な炎症性疾患など見逃せない背景疾患が潜む症例,長期的に対処が必要な慢性機能性疾患まで,その病態は多岐にわたる.適切な診療のためには単に症状に対処するのではなく,それぞれの患者をどこまで評価し,どのように治療するか,どの状態になれば専門医へ紹介するかという一連の判断を系統立てて行うことが求められる.
 近年,わが国でも便通異常症に関する診療ガイドラインが整備され,慢性便秘症および慢性下痢症の定義や診断基準,治療アルゴリズムが示された.特に,新規作用機序を有する下剤や止痢薬の登場により薬物治療の選択肢は大きく広がり,症状コントロールの向上が期待される一方で,適切な薬剤選択や使い分けに戸惑う場面も増えている.また,小児や高齢者では標準的アルゴリズムをそのまま適応させることが難しいことも少なくない.こうした背景からガイドラインの内容をふまえつつ,実臨床の文脈で「使いこなす」ための実践的かつ具体的な対処法が必要とされている.
 そこで本特集では,慢性便秘症・慢性下痢症の定義,診断基準,病型分類,病態を整理しつつ,日常診療でおさえるべきポイントについて解説する.また,ガイドラインと最新のエビデンスに基づく薬物療法アルゴリズムを提唱しており,エキスパートの迷わない薬剤選択を紹介している.さらに薬物療法に難渋する症例に対して非薬物療法の最前線の実際を提示することで,専門医への紹介時に患者に対してリアルな説明を可能とする内容となった.
 本特集を通じて一般内科医や実地医家,若手医師が,便通異常を訴える患者に対して過不足のない診断と治療を行い,必要時には適切に専門医へつなぐことができるようになれば幸いである.最後に,ご多忙にもかかわらず原稿をご執筆いただいた諸先生に感謝申し上げる.

筑波大学医学医療系消化器内科
土屋輝一郎
top