株式会社 診断と治療社

診断と治療 最新号

  • わが国の内科総合誌のパイオニアで,数ある総合誌のなかでも抜群の安定性と評価を誇る.
  • 新進気鋭の編集委員を迎え,最新情報を盛り込み読みごたえ満点.連載企画も充実.
  • 増刊号も毎回シャープな切り口と実臨床に役立つ内容が大好評.
  • 2色刷のビジュアルな誌面で読みやすい.

雑誌「診断と治療」2026年 Vol.114 No.11 それほんとに経過観察で大丈夫? 血算異常のみかたと対応

定価:
2,970円(本体価格 2,700円+税)
在庫:
在庫無し

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掲載論文

ねらい 樋口敬和 

総 論
 血算の基準値の考えかた  末盛晋一郎 
 血算の読みかた  高見昭良 
 軽度の血算の異常をみた場合の対応  奥田慎也 
 専門医に紹介すべき血算の異常  木村俊一 
 健診で血算の異常をみたら  樋口敬和 
 新しい血液検査結果は診断の参考になるか?
  ―Ret—He/CHr,RDW,IPF%,MPVの実践的な読みかた―  西川真子 

血球の増減の評価と対応
 貧 血  須永眞司 
 赤血球増多(多血症)  浅野倫代,赤羽大悟 
 白血球減少  中島勇太,髙松 泰 
 白血球増多 竹中克斗 
 血小板減少 鈴木康大,宮川義隆 
 血小板増多―軽度血小板増多に対する実践的なアプローチ―  横山明弘 
 2系統以上の血球の減少(汎血球減少症)と血球の増多  山﨑宏人 

軽度の血算の異常をみた場合に考慮する血液疾患以外の原因
 血液疾患以外で血算の異常をきたすことがある病態  市川 幹 
 薬剤による血算の異常  原田結花 

連載
弁護士が答えます! 法律相談クリニック
教えて! 病院へのサイバー攻撃と法的対応
 ~ランサムウェア被害時の報告義務とセキュリティ対策義務~  松村武志 

臨床例
マイコプラズマ迅速抗原検査が陽性であった
 肺非結核性抗酸菌症と慢性閉塞性肺疾患の2症例  藤原清宏 
胃瘻造設後2か月でバンパー埋没症候群を発症した1 例
今枝佑輔,長谷川誠,中野英明,関 大介,佐藤裕子,杉浦康治,櫻井秀幸,北島勝仁

ねらい

 血算〔全血球計算(complete blood count:CBC)〕は最も一般的,基本的な臨床検査の1つであり,日常診療で血算の結果を評価する機会はきわめて多くあります.しかし,血算の結果が明らかな異常値であれば比較的対応しやすい一方で,基準範囲をわずかに外れている程度の軽度の異常値をみた場合などには,特に問題がないと判断して経過観察としてよいのか,あるいは何らかの対応が必要な異常なのか悩むことも多いのではないでしょうか?
 血算の異常値をみた場合の対応については多くの解説や指針があります.しかし,基準範囲をわずかに外れている程度の軽度の血算異常については,実臨床で遭遇する機会が多いにもかかわらず,どう対応したらよいか,基準範囲からどれくらい外れていれば対応が必要なのかなどを具体的に示した実践的な指針は必ずしも十分ではありません.そのため,自身の判断に不安を抱えながら診療にあたっている場合も多いと思います.実際,軽度の血算異常の評価は悩ましいことが多く,血液専門医でも迷うことは日常です.
 本特集は,日常診療において血算の結果をどのように評価して対応するかについて解説し,血算を使いこなすための参考,指針となることを目指して企画されました.なかでも,明らかな血算異常だけでなく,日常診療でよく遭遇するにもかかわらず判断に迷うことが多い軽度の血算異常に焦点をあて,どのように対応すればよいか,経過観察としてよいのか,あるいはすぐに専門医に紹介するべきか,どのような追加検査を行い,それらの結果に基づいてどのように判断したらよいかなどに特に重点をおいた内容になっています.そのために,様々な血算異常を日常的に評価しているエキスパートの先生方に,日常臨床に即してすぐに実践できる血算のみかたを解説していただきました.血算の基本から,臨床現場ですぐに実践できる考えかたやアプローチ,専門医紹介の判断,対応に迷う場面での実践的なポイントまで,「いまさら聞けないけれど知っておくと診療の質が大きく変わる」知識がこの1冊に詰まっています.
 本特集が,多くの診療科の先生方の明日からの診療に役立つことを切に願います.

前 獨協医科大学埼玉医療センター輸血部
樋口敬和
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