株式会社 診断と治療社

産科と婦人科 最新号

  • 臨床にすぐに役立つ知識や最新知見を毎号1テーマで特集.
  • エキスパートによる解説が読み応え十分!
  • 増刊号は網羅的な構成で「手元にあると便利な1冊」として毎年好評.
  • 2色刷りのビジュアルな誌面でポイントが一目でわかりやすい.

雑誌「産科と婦人科」2026年 Vol.93 No.2 知っておきたい社会的ハイリスク妊婦への支援―シームレスな母子支援のあり方―

定価:
3,300円(本体価格 3,000円+税)
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掲載論文

企画 石本人士

【Ⅰ.総 論】
1.母子保健における公的支援制度 / 山縣然太朗
2.母子保健における行政と医療機関,福祉機関との連携―現状と課題― / 宮島 清
3.産後ケア事業の現状と課題 / 相良洋子

【Ⅱ.各論―シームレスな母子支援のあり方―】
4.産婦人科医の視点 / 中塚幹也
5.行政の視点―妊娠期早期からの母子保健と児童福祉が
連携した取り組み― / 柴田美保子・他
6.精神科医の視点―母性神話と援助者側の課題― / 鷲山拓男
7.助産師の視点 / 小田しおり・他

【Ⅲ.各論―様々な取り組み―】
8.わが国における新生児殺,嬰児殺の背景と防止対策 / 田口寿子
9.当院における内密出産の取り組み / 蓮田 健
10.若年妊婦に対する支援 / 佐藤拓代
11.神経発達症(発達障害)を伴う妊産婦に対する支援 / 藤平和吉
12.里親制度・特別養子縁組制度 / 西﨑眞理・他
13.母子支援特化型訪問看護ステーション / 喜久山仁美

連 載
弁護士が答えます!法律にまつわるあれこれ
オンライン診療における法的責任は? / 水上裕嗣

産婦人科の最前線を訪ねて 第6回
ISUOG 2025 in Cancun / 今野寛子

症 例
妊娠中にカンジダ絨毛膜炎を疑いミカファンギンの投与が奏効した1例 / 古井憲作・他

ねらい

 妊娠・出産は,女性にとって人生の一大イベントです.しかし経済的困窮,精神疾患,若年妊娠,DVや虐待の被害や加害,薬物依存症など,社会的な問題を抱える妊婦にとっては,様々な困難を伴います.複数の要因が絡み合い,適切な医療や福祉サービスにアクセスしにくい社会的ハイリスク妊婦も一定数存在します.一方で,少子化で出生数が減少しているなかにあっても,このような社会的ハイリスク妊婦の割合は臨床の現場でむしろ増加している実感があり,どのように対応すべきか,躊躇する場面も少なくありません.
 そもそも母体の妊娠,出産と子育ては一連のものであり,その観点からは社会的ハイリスク妊婦に対しても,医療,行政,福祉,関連NPO団体などが連携し,切れ目のない,シームレスな支援を提供することが重要です.
 そこで本特集では,社会的ハイリスク妊婦に対する妊娠中からのシームレスな対応に役立つように,産婦人科医や医療スタッフが知っておくべき知識を,本分野のエキスパートの先生方にご解説していただくこととしました.
 包括的な支援体制を構築するには多職種連携が不可欠です.しかし,職種により現状や課題に関する見方は異なるものと思われます.そこで,本特集では様々な職種の方々からの自由闊達なご意見もお願いしています.また精神疾患を伴う妊産婦への支援については,特集「周産期メンタルヘルスを深掘り!」(2024年91巻6号)でも取り上げましたが,対応が難しい発達障害を伴う妊産婦に対する支援については本号で解説をお願いしています.普段あまり情報に接することの少ない新生児殺・嬰児殺,内密出産,里親制度・特別養子縁組制度など特殊な状況についても情報共有したいと思います.
 本特集により,社会的ハイリスク妊婦に対する支援の現状と課題,より効果的な支援のあり方についての知識が深まり,産婦人科医を含む医療スタッフの対応力が向上し,社会的ハイリスク妊婦の早期発見,症例ごとのスムーズかつ必要な支援体制の構築,地域ごとの支援ネットワークの強化などにつながることを期待しております.

(東海大学医学部専門診療学系産婦人科 石本人士)
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