株式会社 診断と治療社

産科と婦人科 最新号

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次号予告 雑誌「産科と婦人科」2026年 Vol.93 No.7 ここまで進んだ!婦人科疾患の低侵襲手術

定価:
3,300円(本体価格 3,000円+税)
在庫:
在庫無し

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掲載論文

企画 宮城悦子

【Ⅰ.総 論】
 1 .腹腔鏡手術の最近の進歩 / 角田 守・他
 2 .ロボット支援手術の最近の進歩 / 安藤正明

【Ⅱ.良性疾患手術】
 3 .ロボット手術×vNOTES―「傷のない手術」はすぐそこに― / 吉田卓功・他
 4 .骨盤臓器脱の腹腔鏡/ロボット支援下手術の最近の動向 / 谷村 悟・他
 5 .巨大子宮筋腫の腹腔鏡/ロボット支援下手術の適応と進化 / 河合要介
 6 .子宮鏡下手術の最近の動向 / 平田 豪・他
 7 .帝王切開子宮瘢痕症(CSDi)の診断と低侵襲手術の適応 / 大西由利香・他

【Ⅲ.悪性腫瘍手術】
 8 .子宮頸癌に対する腹腔鏡/ロボット支援下手術―1)日本の現状と課題 / 鈴木幸雄
 9 .子宮頸癌に対する腹腔鏡/ロボット支援下手術―2)LACC trial後の国際的な動向 / 近藤英司
10.子宮体癌に対する腹腔鏡/ロボット支援下手術―1)日本の現状と課題 / 馬場 長・他
11.子宮体癌に対する腹腔鏡/ロボット支援下手術―2)国際的な動向 / 田村良介・他
12.卵巣癌に対する低侵襲手術の現状と課題―エビデンスと実臨床から考える適応と今後の展望― / 小林栄仁・他
13.子宮体癌に対する腹腔鏡/ロボット支援下手術による傍大動脈リンパ節郭清―後腹膜アプローチを中心に― / 今井一章

【Ⅳ.新たな低侵襲手術機器の特性】
14.センハンス・デジタルラパロスコピー・システムの特性 / 柿沼敏行
15.hinotoriTMサージカルロボットシステムの特性 / 長又哲史・他

連 載
弁護士が答えます!法律にまつわるあれこれ
薬剤による重篤な副作用が生じた場合の対応は? / 秦 奈峰子

原 著
当科で施行してきた骨盤臓器脱に対する円靱帯を用いた腟断端つり上げ術(延岡術式) / 大塚晃生・他

ねらい

 近年,外科手術における低侵襲技術の進展はめざましく,産婦人科領域においても悪性および良性腫瘍に対する低侵襲手術(minimally invasive surgery:MIS)が広く導入されています.腹腔鏡手術やロボット支援下手術の普及により,平均在院日数の短縮,出血量の減少,合併症のリスクが低減することが示されている術式もある一方で,癌の治療成績や病院収入とのバランスなどは,重要な課題です.本特集では,MISの適応となる疾患への術式,エビデンス,課題,今後の展望について国内で多くのMISの経験がある先生方にご執筆をお願いしました.
 早期子宮頸癌に対しては,腹式広汎子宮全摘術が標準治療とされていましたが,2018年に発表されたLACC試験(Ramirez, et al.)では,期待されていたMIS群において,術後再発率および死亡率の上昇が報告され,世界に大きな衝撃を与えました.その後,欧米を中心にMISによる広汎子宮全摘術は見直される傾向にあり,日本でも症例選択を慎重に行っている現状があります.特に微小浸潤癌においては,前向きエビデンスの蓄積が求められています.子宮体癌に対するMISは,最も多くのエビデンスが存在する領域であり,腹腔鏡下子宮全摘術と骨盤・傍大動脈リンパ節郭清を行った場合でも,開腹手術と比較して非劣性であることも示されています.肥満や高齢などの高リスク症例においてMISの適応が広がることも期待されています.卵巣癌に対するMISは,早期症例における手術診断や病期確認において有用性が報告されている一方で,進行卵巣癌における初回細胞減量,また,術前化学療法後のinterval debulking surgeryに対するMISの安全性なども,今後の展開として注目されています.子宮筋腫,卵巣囊腫,子宮腺筋症などの良性腫瘍においては,症例の個別化において,腹腔鏡手術やロボット支援下手術の適応を考える必要があり,子宮内膜症による癒着や巨大腫瘍の場合,MISには高度な技術が必要です.新機種の手術支援ロボットの社会実装や開発が国内外で進んでおり,AIナビゲーションシステムの導入による手術精度の向上,遠隔手術の可能性も含めて,その進化が注目されているなか,本特集で皆様が手術の進化にキャッチアップされることを願います.

(横浜市立大学医学部産婦人科学教室 宮城悦子)
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