株式会社 診断と治療社

産科と婦人科 最新号

  • 臨床にすぐに役立つ知識や最新知見を毎号1テーマで特集.
  • エキスパートによる解説が読み応え十分!
  • 増刊号は網羅的な構成で「手元にあると便利な1冊」として毎年好評.
  • 2色刷りのビジュアルな誌面でポイントが一目でわかりやすい.

雑誌「産科と婦人科」2026年 Vol.93 No.8 ガイドラインから学ぶ!生殖医療アップデート―最新エビデンスと標準化―

定価:
3,300円(本体価格 3,000円+税)
在庫:
在庫無し

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掲載論文

企画 廣田 泰

【Ⅰ.総 論】
 1 .生殖医療ガイドライン改訂作業の要点 / 北原慈和・他
 2 .ガイドライン改訂に向けて実施したこども家庭庁調査研究の概要 / 松尾光徳

【Ⅱ.各 論】
 3 .併存疾患とART / 齊藤和毅
 4 .子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜症とART / 中村智子
 5 .ART妊娠の予後 / 左 勝則
 6 .卵巣予備能検査 / 北島道夫
 7 .子宮鏡検査 / 杉本澄美玲・他
 8 .胚移植 / 白澤弘光
 9 .卵巣刺激法 / 髙橋 望・他
10.ランダムスタートとDuoStim / 河野康志
11.生殖医療におけるレトロゾールとメトホルミン / 熊澤由紀代
12.GnRHアゴニストトリガーとデュアルトリガー / 石川智則
13.受精・授精と胚培養 / 馬場 剛
14.PGT—A / 泉 玄太郎
15.パートナー男性への対応 / 竹島徹平・他

連 載
弁護士が答えます!法律にまつわるあれこれ
新たに採用したスタッフが能力不足である場合の対応は? / 秦 奈峰子

産婦人科の最前線を訪ねて 第10回
FNPS 2025 in Perth and SRI 2026 in San Juan / 松岡 亮

原 著
妊娠初期人工妊娠中絶後の妊娠組織遺残(RPOC)の発生率と関連因子:手術療法と薬物療法の比較(単施設後ろ向きコホート研究) / 若佐谷 敦

症 例
腹腔鏡下手術でトロッカー抜去時に気づいたトロッカーによる膀胱損傷の1例 / 荷見よう子・他

ねらい

 生殖補助医療(ART)は不妊治療の主たる選択肢となり,2023年のデータでは出生児の約8人に1人がARTによって出生している.わが国の生殖医療は自由診療を基盤として発展し,新たな診断・治療法が迅速に臨床導入されてきたという歴史的経緯を有する.その一方で,多様な患者背景や施設の独自方針により,診断・治療法の実施には施設間差や医療者間差が存在してきた.こうした状況を是正し,診療の標準化を推進する契機となったのが,2021年11月に刊行された「生殖医療ガイドライン」である.これを受けて2022年度よりARTを含む生殖医療の保険適用が拡大され,診療の均質化と質向上を目指す取り組みが進展した.その後,2025年9月には改訂版「生殖医療ガイドライン2025」が刊行され,生殖医療における標準化の最新動向を確認する重要な節目となっている.
 本特集「ガイドラインから学ぶ!生殖医療アップデート―最新エビデンスと標準化―」では,「生殖医療ガイドライン2025」を踏まえ,主要な改訂ポイントや留意点を明示するとともに,それを支える最新エビデンス,わが国の診療実態や動向,さらに海外ガイドラインとの比較を交えて解説する.改訂の概要に加え,併存疾患の取り扱い,周産期や児へのリスク,検査,卵巣刺激法,胚移植,PGT—A,男性不妊への対応といった注目すべきテーマを取り上げ,臨床現場における活用のあり方や判断の要点を整理する.これにより,日常診療に直結する実践的知識を提供すると同時に,専攻医や若手医師にとって教育的資源として活用できる内容とすることを意図している.
 さらに,ガイドライン改訂を起点として今後解決すべき課題を明確化することで,本特集が生殖医療の標準治療の普及と深化を促すのみならず,次なる臨床・研究の方向性を議論する契機となることを期待する.

(東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座 廣田 泰)
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