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雑誌「小児科診療」2025年 Vol.88 秋増刊号 こどもの心電図と心エコー図 ―ファーストタッチから専門診療まで―
心電図・心エコー、診療の武器に!
若手や一般小児科医にもわかりやすく,“ファーストタッチ”から“専門診療”までを網羅!
小児循環器の診断・評価に自信が持てる一冊です
本書に掲載している動画は,下記をご確認ください.
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- 定価:
- 7,920円(本体価格 7,200円+税)
- 在庫:
- 在庫あり
バックナンバー
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掲載論文
序 文 山岸敬幸・濱田洋通
動画再生方法
Ⅰ こどもの心臓の検査:ファーストタッチ編
1 胸部X線検査の基本と実際 濱田洋通
2 心電図検査の実際―小児科医のための心電図の記録と判読―〈初級編〉 鮎澤 衛
3 心電図検査の実際―小児科医のための心電図の記録と判読―〈上級編〉 鮎澤 衛
4 血液生化学検査の基本と実際 中川直美
5 心エコー図検査:形態診断〈初級編〉 小柳喬幸
6 心エコー図検査:基本計測と心機能 新居正基
Ⅱ こどもの心臓の検査:専門診療編
7 携帯型心電図 鈴木 博
8 心肺運動負荷試験 古道一樹
9 心エコー図検査:形態診断〈上級編〉 前田 潤
10 心エコー図検査:3D心エコー図―現状と未来― 瀧聞浄宏
11 心エコー図検査:スペックルトラッキング法 髙橋 健
12 胎児心エコー検査の基本 河津由紀子
13 コンピュータ断層撮影(CT)―先天性心疾患の診断と小児科医がCTに求めること 稲毛章郎
14 磁気共鳴画像(MRI) 石川友一
15 核医学検査 白神一博
16 心臓カテーテル検査 増谷 聡
Ⅲ 先天性心疾患の心電図と心エコー図
17 心室中隔欠損症 宗内 淳
18 心房中隔欠損症 藤井隆成
19 動脈管開存症 阿部忠朗
20 房室中隔欠損症 東 浩二
21 Fallot四徴症,肺動脈閉鎖を伴うFallot四徴症および総動脈幹症 山澤弘州
22 両大血管右室起始症 大木寛生
23 完全大血管転位症・修正大血管転位症 西川 浩・他
24 三尖弁閉鎖症・純型肺動脈閉鎖症 田中敏克
25 総肺静脈還流異常症・部分肺静脈還流異常症 片岡功一
26 大動脈弓の異常 藤﨑拓也・他
27 左心低形成症候群 倉岡彩子
28 僧帽弁疾患 佐藤智幸
29 Ebstein病・三尖弁異形成 吉敷香菜子
30 肺動脈弁狭窄症・肺動脈弁閉鎖不全症 柳 貞光
31 大動脈弁狭窄症・閉鎖不全症 河島裕樹・他
Ⅳ 小児心筋・冠動脈疾患の心電図と心エコー図
32 心内膜炎・心筋炎・心外膜炎 田中 優・他
33 心筋症 廣野恵一
34 心臓腫瘍 髙月晋一
35 冠動脈走行異常と川崎病冠動脈瘤 寺町陽三・他
Ⅴ 小児不整脈の心電図
36 QT延長症候群(/QT短縮症候群) 吉永正夫
37 カテコラミン誘発多形性心室頻拍 住友直方
38 小児不整脈の心電図・Brugada症候群 泉田直己
39 WPW症候群 芳本 潤
40 上室性頻拍性不整脈 岩本眞理
41 頻脈性心室不整脈 加藤愛章
42 房室ブロック 住友直文
43 洞不全症候群 宮﨑 文
索 引
和文索引・欧文索引・数字索引
動画再生方法
Ⅰ こどもの心臓の検査:ファーストタッチ編
1 胸部X線検査の基本と実際 濱田洋通
2 心電図検査の実際―小児科医のための心電図の記録と判読―〈初級編〉 鮎澤 衛
3 心電図検査の実際―小児科医のための心電図の記録と判読―〈上級編〉 鮎澤 衛
4 血液生化学検査の基本と実際 中川直美
5 心エコー図検査:形態診断〈初級編〉 小柳喬幸
6 心エコー図検査:基本計測と心機能 新居正基
Ⅱ こどもの心臓の検査:専門診療編
7 携帯型心電図 鈴木 博
8 心肺運動負荷試験 古道一樹
9 心エコー図検査:形態診断〈上級編〉 前田 潤
10 心エコー図検査:3D心エコー図―現状と未来― 瀧聞浄宏
11 心エコー図検査:スペックルトラッキング法 髙橋 健
12 胎児心エコー検査の基本 河津由紀子
13 コンピュータ断層撮影(CT)―先天性心疾患の診断と小児科医がCTに求めること 稲毛章郎
14 磁気共鳴画像(MRI) 石川友一
15 核医学検査 白神一博
16 心臓カテーテル検査 増谷 聡
Ⅲ 先天性心疾患の心電図と心エコー図
17 心室中隔欠損症 宗内 淳
18 心房中隔欠損症 藤井隆成
19 動脈管開存症 阿部忠朗
20 房室中隔欠損症 東 浩二
21 Fallot四徴症,肺動脈閉鎖を伴うFallot四徴症および総動脈幹症 山澤弘州
22 両大血管右室起始症 大木寛生
23 完全大血管転位症・修正大血管転位症 西川 浩・他
24 三尖弁閉鎖症・純型肺動脈閉鎖症 田中敏克
25 総肺静脈還流異常症・部分肺静脈還流異常症 片岡功一
26 大動脈弓の異常 藤﨑拓也・他
27 左心低形成症候群 倉岡彩子
28 僧帽弁疾患 佐藤智幸
29 Ebstein病・三尖弁異形成 吉敷香菜子
30 肺動脈弁狭窄症・肺動脈弁閉鎖不全症 柳 貞光
31 大動脈弁狭窄症・閉鎖不全症 河島裕樹・他
Ⅳ 小児心筋・冠動脈疾患の心電図と心エコー図
32 心内膜炎・心筋炎・心外膜炎 田中 優・他
33 心筋症 廣野恵一
34 心臓腫瘍 髙月晋一
35 冠動脈走行異常と川崎病冠動脈瘤 寺町陽三・他
Ⅴ 小児不整脈の心電図
36 QT延長症候群(/QT短縮症候群) 吉永正夫
37 カテコラミン誘発多形性心室頻拍 住友直方
38 小児不整脈の心電図・Brugada症候群 泉田直己
39 WPW症候群 芳本 潤
40 上室性頻拍性不整脈 岩本眞理
41 頻脈性心室不整脈 加藤愛章
42 房室ブロック 住友直文
43 洞不全症候群 宮﨑 文
索 引
和文索引・欧文索引・数字索引
ねらい
山岸敬幸 東京都立小児総合医療センター
濱田洋通 千葉大学大学院医学研究院小児病態学
小児の循環器疾患を診断・管理するうえで,診察に続く心電図や心エコー図などの検査は欠かせません.小児科の診療現場では,これらの検査をうまく活用することで,重大な心疾患を見逃さず,早期に専門医へつなげることができます.しかし実際は,とくに若手医師や,「こどもの総合医」として一般小児科診療を中心に地域医療を支えていらっしゃる多くの先生方にとって,小児循環器領域の検査・評価は少しハードルが高いかもしれません.胸部X線や心電図は,ほぼすべての医療機関で実施できる基本的な検査ですが,心疾患を正しく診断・管理するための読影・判読には相応の知識と経験が求められます.また,心エコー図検査は超音波機器が普及した現在,最も身近な非侵襲的画像検査になっていますが,小児循環器・先天性心疾患領域においては,複雑な心臓の構造と病態・血行動態に応じた描出技術と診断技能が必要とされ,決して容易とはいえません.
こうした現状をふまえて,本増刊号では「こどもの心電図と心エコー図」をテーマに,一般小児科診療の“ファーストタッチ”の場面から,専門医による診断・治療に至る“ベストプラクティス”を,〈初級編〉と〈上級編〉の二部構成で網羅的に解説しました.初級編では,日常診療で使える基本的な知識,所見の捉え方や鑑別診断,そして見逃してはいけないポイントなどを明快に提示し,すぐに実践に活かせる内容を目指しました.一方,上級編では,専門医がどのように診断を深め,治療につなげているか,最前線の考え方と実際のアプローチを紹介し,一般診療に携わる読者にも専門診療に携わる読者にも学びの多い内容となるように構成しています.さらに,増刊号としては画期的な目玉として,多くの項目で実際の心エコー図動画を掲載し,静止画だけでは伝わりにくい動的情報を視覚的に理解できるよう工夫しました.心電図や心エコー図の読解力は,一朝一夕に身につくものではありませんが,本増刊号は診療現場においてくり返し参照できる“実践の書”として,ここに完成いたしました.
本増刊企画のために最先端の知識・技術について,わかりやすく解説していただき,また多数の美しく精緻な画像をご提供いただきました執筆者の先生方,そしてこの企画を実現して下さった編集部の皆様に,心より感謝申し上げます.本増刊号が,医学生,初期臨床研修医から,地域の小児医療をまもる一般小児科医,開業医の先生方,そして循環器専門医を志す若手医師や,すでに小児循環器診療の最前線に立つ先生方まで,幅広く皆様の日々の診療・研究・教育に資する実用的なガイドとなれば,編者としてこの上ない喜びです.
濱田洋通 千葉大学大学院医学研究院小児病態学
小児の循環器疾患を診断・管理するうえで,診察に続く心電図や心エコー図などの検査は欠かせません.小児科の診療現場では,これらの検査をうまく活用することで,重大な心疾患を見逃さず,早期に専門医へつなげることができます.しかし実際は,とくに若手医師や,「こどもの総合医」として一般小児科診療を中心に地域医療を支えていらっしゃる多くの先生方にとって,小児循環器領域の検査・評価は少しハードルが高いかもしれません.胸部X線や心電図は,ほぼすべての医療機関で実施できる基本的な検査ですが,心疾患を正しく診断・管理するための読影・判読には相応の知識と経験が求められます.また,心エコー図検査は超音波機器が普及した現在,最も身近な非侵襲的画像検査になっていますが,小児循環器・先天性心疾患領域においては,複雑な心臓の構造と病態・血行動態に応じた描出技術と診断技能が必要とされ,決して容易とはいえません.
こうした現状をふまえて,本増刊号では「こどもの心電図と心エコー図」をテーマに,一般小児科診療の“ファーストタッチ”の場面から,専門医による診断・治療に至る“ベストプラクティス”を,〈初級編〉と〈上級編〉の二部構成で網羅的に解説しました.初級編では,日常診療で使える基本的な知識,所見の捉え方や鑑別診断,そして見逃してはいけないポイントなどを明快に提示し,すぐに実践に活かせる内容を目指しました.一方,上級編では,専門医がどのように診断を深め,治療につなげているか,最前線の考え方と実際のアプローチを紹介し,一般診療に携わる読者にも専門診療に携わる読者にも学びの多い内容となるように構成しています.さらに,増刊号としては画期的な目玉として,多くの項目で実際の心エコー図動画を掲載し,静止画だけでは伝わりにくい動的情報を視覚的に理解できるよう工夫しました.心電図や心エコー図の読解力は,一朝一夕に身につくものではありませんが,本増刊号は診療現場においてくり返し参照できる“実践の書”として,ここに完成いたしました.
本増刊企画のために最先端の知識・技術について,わかりやすく解説していただき,また多数の美しく精緻な画像をご提供いただきました執筆者の先生方,そしてこの企画を実現して下さった編集部の皆様に,心より感謝申し上げます.本増刊号が,医学生,初期臨床研修医から,地域の小児医療をまもる一般小児科医,開業医の先生方,そして循環器専門医を志す若手医師や,すでに小児循環器診療の最前線に立つ先生方まで,幅広く皆様の日々の診療・研究・教育に資する実用的なガイドとなれば,編者としてこの上ない喜びです.