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雑誌「小児科診療」2026年 Vol.89 No.2 アトピー性皮膚炎から理解するスキンケア パーフェクトガイド2026
- 定価:
- 3,300円(本体価格 3,000円+税)
- 在庫:
- 在庫無し
バックナンバー
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掲載論文
序 文 /福家辰樹
Ⅰ.保湿剤とスキンケアのエビデンス
新生児皮膚の生理学的機能と特徴 /吉田和恵
胎脂の働きと皮膚成熟 /西島浩二
皮膚バリア機能と免疫学的発達 /溜 雅人
皮膚マイクロバイオームとアトピー性皮膚炎 /鎌田亜紀・他
保湿剤の作用メカニズム /大谷道輝
石鹸・洗浄剤による皮膚洗浄はいつ・誰に・何を・どこまで必要か /夏目 統・他
保湿剤によるアレルギー疾患発症予防研究をどう読み解くか /森田久美子
保湿剤開発研究の最前線 /小谷野 豊
Ⅱ.実践!スキンケア道
アトピー性皮膚炎の診断とスキンケア /豊國賢治
新生児・乳児へのスキンケアの実際 /世間瀬基樹・他
学童期の自立を促すスキンケア支援 /原口 純・他
アトピー性皮膚炎における移行期医療とその課題 /二村恭子
やってみよう!短期教育入院プログラム:
短期教育入院を活用した学童期のスキンケア教育プログラムの有用性と課題 /森 雄司・他
アトピー性皮膚炎以外の皮膚疾患に対するスキンケア /工藤恭子
季節で変わる子どもの肌:トラブル予防と保湿ケアの実践 /福田理紗
知っておきたい市販保湿剤の活用 /青野珠可
災害時のスキンケア:非常時にもできる工夫 /堀野智史
Ⅰ.保湿剤とスキンケアのエビデンス
新生児皮膚の生理学的機能と特徴 /吉田和恵
胎脂の働きと皮膚成熟 /西島浩二
皮膚バリア機能と免疫学的発達 /溜 雅人
皮膚マイクロバイオームとアトピー性皮膚炎 /鎌田亜紀・他
保湿剤の作用メカニズム /大谷道輝
石鹸・洗浄剤による皮膚洗浄はいつ・誰に・何を・どこまで必要か /夏目 統・他
保湿剤によるアレルギー疾患発症予防研究をどう読み解くか /森田久美子
保湿剤開発研究の最前線 /小谷野 豊
Ⅱ.実践!スキンケア道
アトピー性皮膚炎の診断とスキンケア /豊國賢治
新生児・乳児へのスキンケアの実際 /世間瀬基樹・他
学童期の自立を促すスキンケア支援 /原口 純・他
アトピー性皮膚炎における移行期医療とその課題 /二村恭子
やってみよう!短期教育入院プログラム:
短期教育入院を活用した学童期のスキンケア教育プログラムの有用性と課題 /森 雄司・他
アトピー性皮膚炎以外の皮膚疾患に対するスキンケア /工藤恭子
季節で変わる子どもの肌:トラブル予防と保湿ケアの実践 /福田理紗
知っておきたい市販保湿剤の活用 /青野珠可
災害時のスキンケア:非常時にもできる工夫 /堀野智史
ねらい
福家辰樹 /国立成育医療研究センターアレルギーセンター
アトピー性皮膚炎は小児科診療で最も頻繁に出会う慢性皮膚疾患の1つであり,外用療法とスキンケアは,その予防と治療の両輪を支える土台です.近年,日本では「乳児には毎日保湿」が半ば常識として浸透し,育児書やSNS に至るまで保湿スキンケアの情報があふれています.しかし,本当に「とりあえず保湿」しておけばよいのでしょうか.新生児期からの保湿でアレルギー疾患の発症はどこまで予防できるのか,ヘパリン類似物質が最良なのか,思春期のアドヒアランスをどう高めるべきか─日常診療で感じるこうした素朴な疑問に,体系的に答えられる書籍は多くありません.
一方で,新生児皮膚の生理学,胎脂の役割,皮膚バリア機能と免疫・マイクロバイオームの関係,さらには保湿剤の成分・添加物と安全性に関する知見は日々蓄積しています.乳児期早期の一過性のバリア脆弱性と感作のリスク,新生児期保湿介入試験のその後と解釈,保湿剤の選択がもたらすメリットと限界など,最新エビデンスをふまえた議論は現在もまだ進行中です.しかし現場では,「保湿は大事」と説明しつつも,製剤の違い,年齢やライフスタイルに応じた指導法まで踏み込むことは容易ではありません.
そこで本特集「アトピー性皮膚炎から理解するスキンケア パーフェクトガイド2026」では,小児科医が自らの頭で考え,目の前の子どもと家族の状況にあわせて最適なスキンケアを処方・指導できるようになることを目標に,基礎から実践までを一冊にまとめました.前半では,新生児皮膚の生理機能,胎脂と皮膚成熟,皮膚バリアとかゆみ・免疫のメカニズム,皮膚マイクロバイオームとアトピー性皮膚炎,新生児期保湿とアレルギー予防のエビデンス,保湿剤の作用機序と成分・添加物の考えかたなど,スキンケアの「なぜ?」に答える基礎的知識を整理しています.
中盤以降では,新生児・乳児の入浴と保湿の実際,患児が自分でできる!ようになるための学童期以降のスキンケア支援,OTC 保湿剤の上手な選びかたと保護者への説明,おむつ皮膚炎・非感染性外陰部瘙痒症・思春期痤瘡や脂性肌といったコモンな皮膚トラブルへの対応,先天性魚鱗癬など基礎疾患をもつ子どもにおける診療のポイントを具体的に解説しました.さらに,スキンケア教育入院や短期入院プログラム,多職種で取り組む保健指導の実際,災害時の限られた資源下でのスキンケア,そして保湿剤開発やバイオマーカー研究など未来に向けた展望にもふれています.
本特集を通じて,読者の皆様が「とりあえず保湿を処方」する段階から一歩進み,「いつ・誰に・どの製剤を・どのように使うのか」を,アトピー性皮膚炎を軸にしながら論理的に説明し,患者・家族と共有できるようになることを願っています.最後に,大変ご多忙のなか,本特集の趣旨にご賛同くださり,それぞれのご専門と経験に根ざした原稿をご執筆いただいた諸先生方に,この場をお借りして深く感謝申し上げます.
アトピー性皮膚炎は小児科診療で最も頻繁に出会う慢性皮膚疾患の1つであり,外用療法とスキンケアは,その予防と治療の両輪を支える土台です.近年,日本では「乳児には毎日保湿」が半ば常識として浸透し,育児書やSNS に至るまで保湿スキンケアの情報があふれています.しかし,本当に「とりあえず保湿」しておけばよいのでしょうか.新生児期からの保湿でアレルギー疾患の発症はどこまで予防できるのか,ヘパリン類似物質が最良なのか,思春期のアドヒアランスをどう高めるべきか─日常診療で感じるこうした素朴な疑問に,体系的に答えられる書籍は多くありません.
一方で,新生児皮膚の生理学,胎脂の役割,皮膚バリア機能と免疫・マイクロバイオームの関係,さらには保湿剤の成分・添加物と安全性に関する知見は日々蓄積しています.乳児期早期の一過性のバリア脆弱性と感作のリスク,新生児期保湿介入試験のその後と解釈,保湿剤の選択がもたらすメリットと限界など,最新エビデンスをふまえた議論は現在もまだ進行中です.しかし現場では,「保湿は大事」と説明しつつも,製剤の違い,年齢やライフスタイルに応じた指導法まで踏み込むことは容易ではありません.
そこで本特集「アトピー性皮膚炎から理解するスキンケア パーフェクトガイド2026」では,小児科医が自らの頭で考え,目の前の子どもと家族の状況にあわせて最適なスキンケアを処方・指導できるようになることを目標に,基礎から実践までを一冊にまとめました.前半では,新生児皮膚の生理機能,胎脂と皮膚成熟,皮膚バリアとかゆみ・免疫のメカニズム,皮膚マイクロバイオームとアトピー性皮膚炎,新生児期保湿とアレルギー予防のエビデンス,保湿剤の作用機序と成分・添加物の考えかたなど,スキンケアの「なぜ?」に答える基礎的知識を整理しています.
中盤以降では,新生児・乳児の入浴と保湿の実際,患児が自分でできる!ようになるための学童期以降のスキンケア支援,OTC 保湿剤の上手な選びかたと保護者への説明,おむつ皮膚炎・非感染性外陰部瘙痒症・思春期痤瘡や脂性肌といったコモンな皮膚トラブルへの対応,先天性魚鱗癬など基礎疾患をもつ子どもにおける診療のポイントを具体的に解説しました.さらに,スキンケア教育入院や短期入院プログラム,多職種で取り組む保健指導の実際,災害時の限られた資源下でのスキンケア,そして保湿剤開発やバイオマーカー研究など未来に向けた展望にもふれています.
本特集を通じて,読者の皆様が「とりあえず保湿を処方」する段階から一歩進み,「いつ・誰に・どの製剤を・どのように使うのか」を,アトピー性皮膚炎を軸にしながら論理的に説明し,患者・家族と共有できるようになることを願っています.最後に,大変ご多忙のなか,本特集の趣旨にご賛同くださり,それぞれのご専門と経験に根ざした原稿をご執筆いただいた諸先生方に,この場をお借りして深く感謝申し上げます.